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面詰
「面詰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
面詰の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
へこますためには、あいつが芸者をつれて、あすこへはいり込むところを見届けておいて
面詰《めんきつ》するんだね」 「見届けるって、夜番《よばん》でもするのかい」 「....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
揚がらせてしまった。涙を流して喰ってかかる子供の顔が醜く見えたり、飛びこんで来て
面詰する、親しい青年の切迫した言葉が呪わしいものに思われたりした。耳元にとどいて....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
岩本に最後の言葉をたゝきつけた。 美代子の激昂はそれだけではおさまらず、衣子を
面詰して、私のことをダシに使わず、お母様自身大浦博士と結婚したらいいでしょう、と....
「無毛談」より 著者:坂口安吾
事実である。妹はまさしく鬼になって、戻ってきた。 妹はおトンちゃんを呼びつけて
面詰した。 「これほど可愛がってあげているのに、恩を仇で返すとは、何事です」 ....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
嫉妬から来る苦痛は少しも感じず、こんなにまで、良人の世話を受けていては、どんなに
面詰しようとも、相手はグウの音も出まいと思うと、彼女の心は躍り、眼は輝き、新子が....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
貴様は小僧のようなことをして、我々卒業生の面汚しじゃないか』などと、途中出会って
面詰するのもある。むろん私としては、別にきまりがわるいとも辛いとも思うことではな....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
使も屡※つかわしてある。この上は、自分自身が参って、吉川、小早川などにもきびしく
面詰するしかない」 などといっていた。 彼のその言を聞いても、諸将はいっこう....