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面責
「面責〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
面責の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋谷家の始祖」より 著者:宮本百合子
子供達の魂に加えられる冒涜に堪えきれなくなった尚子夫人の、激しい、焔のような
面責に、ビシビシと鞭うたれながら、なお正隆が、彼の悪戯を忘れかねているうちに、佐....
「魚玄機」より 著者:森鴎外
めて、玄機の林亭にいることを知った。夫妻は反目した。ある日岳父が婿の家に来て李を
面責し、李は遂に玄機を逐うことを誓った。 李は林亭に往って、玄機に魚家に帰るこ....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
がために最も憂えたものは五百で、最も憤ったものは比良野|貞固である。貞固は優善を
面責して、いかにしてこの辱を雪ぐかと問うた。優善は山田昌栄の塾に入って勉学したい....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
あなたが、今度のことで、ぼくに向って何かの遺恨があるとしたら、そして大いにぼくを
面責なさろうというお考えなら、天下の、イヤ、東京の、ハッハ、だんだん小さくなりや....
「競漕」より 著者:久米正雄
の誰れ彼れことに二番の早川などが秘密に酒を飲んで来たことはある。別にそれを窪田は
面責はしなかった。しかしその翌日の練習にはきっと六七分の続漕を課した。すると飲ま....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
ウッドなる西洋人に対して何か深怨を抱いていて、今|此処で出会ったを幸に、何事かを
面責しようとしているのかと想像しつつこれを凝視していた。しばらく漱石氏の顔を見下....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
。そして天皇もそれにお迷いになり、道鏡も始めて大それた野心を起し、清麻呂によって
面責せられた後になってまでも、彼はなお平気で僥倖を冀うていることが出来たのである....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
このまま何事をも知らぬ顔に済してしまうのは、あまり言甲斐《いいがい》がなさ過る。
面責した上、女の口から事実を白状させてあやまらせねば、どうも気がすまない。しかし....