面道具[語句情報] » 面道具

「面道具〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

面道具の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道標」より 著者:宮本百合子
わるにはいいけれども」 廊下ごしの自分の部屋に行っていた素子が、ねまきや枕や洗面道具などを腕にかかえて、伸子の方へ運んで来た。蜂谷が椅子から立ち上った。 「何....
明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
美貌はすぐと拡まった。 当世貌《とうせいがお》は少しく丸く、色は薄模様にして、面道具《めんどうぐ》の四つ不足なく揃へて、目は細きを好まず、眉《まゆ》厚く鼻の間....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
屋を見舞い、それから水口園へ行って仕事しようと思ったが、原稿紙は持って出たが、洗面道具を忘れてきたので、一式買ってきてくれと女中にたのむと、すぐ戻ってきて、 「....
火の扉」より 著者:岸田国士
てないだろう、洗面所もあるにはあるが……すぐ行くなら、一緒に来い」 康子は、洗面道具をとり出して夫の後について行つた。兵営とも違い、学校の寮ともちがう、一種特....
註文帳」より 著者:泉鏡花
は目金越に、親仁の顔を瞻っていたが、 「やあ作平さんか、」といって、その太わくの面道具を耳から捻り取るよう、※ぎはなして膝の上。口をこすって、またたいて、 「飛....