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面部
「面部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
面部の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
て出ましたのは、頭髪《かみ》は乱れて肩に掛り、頭蓋《あたま》は打裂《ぶっさ》けて
面部《これ》から肩《これ》へ血だらけになり、素肌へ馬の腹掛を巻付けた形《なり》で....
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
和下駄を穿き、樺茶色《かばちゃいろ》の無地の頭巾を眉深《まぶか》に被《かぶ》って
面部を隠し、和田原八十兵衞の利腕《きゝうで》を後《うしろ》からむずと押え、片手に....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の郷の川ばたを通行の折柄に、何者にか追いかけられて、所持の財布を取られたうえに、
面部に数カ所の疵をうけたというのである。その訴えによって、町奉行所から当番の与力....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
兜を載せたほか、毘沙門篠の両|籠罩、小袴、脛当、鞠沓までもつけた本格の武者装束。
面部から咽喉にかけての所は、咽輪と黒漆の猛悪な相をした面当で隠されてあった。そし....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
た飛鳥山へ出て華々しく果合いをしなせえ、最う了簡|罷りならん、篦棒め」 と侍の
面部へ唾を吐掛けました。 十三 斯うなると幾ら柔和でも腹が立ち....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
味わる/\路の中ばまで参ると、一|叢茂る杉林の蔭より出てまいる者を透して見れば、
面部を包みたる二人の男、いきなり源次郎の前へ立塞がり、 ○「やい、神妙にしろ、身....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
居ましたが、額からぽたり/\血が流れるを見て、 又「はアお打擲に遇いまして、手前
面部へ疵が出来ました」 善「左様なまねをするから打擲したが如何致した、汝はな此の....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
た。 飛び上がった葉之助、なだれる信徒の後を追い戸口の方へ突撃った。そうして「
面部斬り」――で斬り立てた。 胆を冷やさせる「
面部斬り」――相手の生命を取るの....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
人|体の者も居れば、或は旅僧体の者や武士体の者、種々なる男がずっと居並んで居て、
面部に斫疵などのある怖らしい男が居る。其の次の間に、年齢十六七の娘が縛られ、猿轡....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
静かに太刀を抜放ち、 文「さア大伴氏、其許は舅の敵の其の上に、よくも此の文治が
面部に疵を負わし、痰唾まで吐き掛けたな、今日こそ晴れて一騎討の勝負、疾く/\打っ....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
いと思い、突然に五八の頭髪を取って後へ引き倒そうとする所を、前から丹三郎が五八の
面部へ切付けましたから、 五「あゝ己を切りやアがったな」 と云う、丹三郎が尚お....
「五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
の小刀一本(一尺足らずのものである。)金属製の小|喞筒(これで硫酸や硝酸を、敵の
面部へ注ぎかけた。)精巧無比の発火用具(燧石の類である。)折畳式の鉄梯子、捕繩、....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
。その瞬間ヌッと男の姿が中から出るや否や、巧みな、かつ猛烈な拳骨をもってルパンの
面部を殴り付けた。 不意の猛襲にグラグラと目が眩んで倒れながらもその男を見た。....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
と、二百尋用意した縄が百六十八尋まで這い込んだ時に蝋燭が消え、その上蝙蝠が頻りに
面部を打つので、さすがの向う見ずも恐ろしくなって這い出したとの事である。つまり奥....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
るから、今は丈助も死物狂いでございますゆえ、喜代松の持って居た水棹を取って勇助の
面部を望み、ピューと殴る。其の内船は漸々向河岸へ着きましたが、勇助はまた泳ぎ付き....