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革具
「革具〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
革具の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「橇」より 著者:黒島伝治
。 蒸気は鼻から出ると、すぐそこで凍てついて、霜になった。そして馬の顔の毛や、
革具や、目かくしに白砂糖を振りまいたようにまぶれついた。 二 親....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
救い出して呉れると思っていた。 下旬になった。 軍隊は到着しだした。 汗と
革具の匂いをプンとさしていた。一人だけ離れ島に取り残されたように心細くなっていた....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
小さな天皇には、ご誕生のときに、ちょうど、鞆といって弓を射るときに左の臂につける
革具のとおりの形をしたお盛肉が、お腕に盛りあがっておりました。皇后はこれをお名ま....
「死後の恋」より 著者:夢野久作
中には誰も居ません。ただ隅ッこの暗い処にリヤトニコフがたった一人でションボリと、
革具の手入れか何かをしていましたが、私を見ると急に立ち上って、何やら意味ありげに....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
の参観に行って、そのダの実物を見たこともあった。しかし、それともう一つの、何でも
革具で、ハンドルを廻すとそれがぎゅうぎゅうからだを締めつけるという、そして二、三....
「十九の秋」より 著者:永井荷風
たくしも同じくこの馬車に乗ったが、東京で鉄道馬車の痩せた馬ばかり見馴れた眼には、
革具《かわぐ》の立派な馬がいかにも好い形に見えた。馭者《ぎょしゃ》が二人、馬丁《....
「遁走」より 著者:葛西善蔵
もうすっかりできたのかね?」と、私は床の間の本箱の側に飾られた黒革のトランクや、
革具のついた柳行李や、籐の籠などに眼を遣りながら、言った。 「まあね。がこれでま....