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革嚢
「革嚢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
革嚢の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
鉛筆を耳にさしはさみし新聞記者の車を飛ばして過ぐる、やがて鬱金木綿に包みし長刀と
革嚢を載せて停車場の方より来る者、面黒々と日にやけてまだ夏服の破れたるまま宇品よ....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
は別に御礼を申ますが姿の見えぬは御|立なされたか、ナニ奥の坐敷に。左様なら一寸と
革嚢さげて行かゝれば亭主案内するを堅く無用と止めながら御免なされと唐襖開きて初対....
「女子の独立自営」より 著者:与謝野晶子
善用して世界の智識の一端に触れる事の出来た賜ですが、人でなしに扱われていた因襲の
革嚢から生地の人間になって躍り出したのは結構な事であるとして、さて裸体のままでは....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
。
スフィンクス等
胸なんと云うことはお廃なさい。自惚だわ。
皺になった
革嚢位なら、
お顔に似合いますでしょう。
ファウスト(歩み寄る。)
実に....
「三国志」より 著者:吉川英治
失礼だが、その代価をお持ちかね?」と訊いた。 「持っております」 彼は、懐中の
革嚢を取出し、銀や砂金を取りまぜて、相手の両掌へ、惜しげもなくそれを皆あけた。 ....