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「革砥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

革砥の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文章」より 著者:芥川竜之介
の書いた「名文」である。「名文」は格別恥ずる所はない。そんな神経はとうの昔、古い革砥《かわと》のように擦《す》り減らされている。ただこの葬式の喜劇の中に彼自身も....
」より 著者:ゴーゴリニコライ
とを私が承知するとでも思うのかい?……この出来そくない野郎ったら! 能といえば、革砥《かわと》を剃刀でペタペタやることだけで、肝腎なことを手っ取り早く片づける段....
変な音」より 著者:夏目漱石
「うん、あれか」と自分は思い出したようについ大きな声を出した。「あれはね、自働革砥《オートストロップ》の音だ。毎朝|髭《ひげ》を剃《そ》るんでね、安全髪剃《あ....
或る男の手記」より 著者:豊島与志雄
をと云って買ってきた剃刀は、まだ本当に刃が立っていないらしかった。私は仕方なしに革砥ですっかり研ぎ上げた。そしてその三品を書棚の抽出にしまった。 所が、一切の....