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「靫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

靫の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
源氏物語」より 著者:紫式部
寒《はださむ》の覚えられる日の夕方に、平生よりもいっそう故人がお思われになって、負《ゆげい》の命婦《みょうぶ》という人を使いとしてお出しになった。夕月夜の美し....
源氏物語」より 著者:紫式部
蔵人《くろうど》は青色で目に立った。加茂の大神を恨んだ右近丞《うこんのじょう》は負《ゆぎえ》になって、随身をつれた派手《はで》な蔵人になって来ていた。良清《よ....
源氏物語」より 著者:紫式部
ついて漂泊《さすら》えた蔵人《くろうど》もまた旧《もと》の地位に復《かえ》って、負尉《ゆぎえのじょう》になった上に今年は五位も得ていたが、この好青年官人が源氏....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
った使い方もせずにすむだろう」 長六閣下は、※《あずち》のほうへ向きなおって、《ゆぎ》から矢を抜き出す。 キャラコさんは、スゴスゴとじぶんの部屋へ戻って来....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
うわけで、わたしは子供の時から「権八小紫」や、「おかる勘平」や、「関の扉」や、「猿」を知っていた。 茶番や踊りのお浚いはこうしてたびたび見せられたが、わたし....
河豚は毒魚か」より 著者:北大路魯山人
い。 無理かも知れぬが、試みに画家に例えるならば、栖鳳や大観の美味さではない。彦、古径でもない。芳崖、雅邦でもない。崋山、竹田、木米でもない。呉春あるいは応....
古事記」より 著者:太安万侶
お降《くだ》り申さしめました。ここにアメノオシヒの命とアマツクメの命と二人が石の《ゆき》を負い、頭《あたま》が瘤《こぶ》になつている大刀《たち》を佩《は》いて....
私本太平記」より 著者:吉川英治
など、日ごろの物見遊山とも変るところはなく、従者三百騎は、例の伊達すがたに猿皮のをかけたり、鶯籠やら酒肴の重箱をたずさえたりして、宿々のやどに着けば、ところの....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
のM翁が、ぶらっとやって来た。この翁もまた、ひどく変った人で当代の画家では大観、彦、蓬春氏はじめ、この人の篆刻はみな愛しているらしいが、御当人は東京府の老人ホ....
落日の荘厳に似る」より 著者:吉川英治
をつつんだ慨嘆も聞けない。 日本画壇はこれで一応の一と時代をはっきり過ごした。彦氏や青邨氏らの感慨もどれほどかと思いやられる。だが日本美術院の光彩は画史上に....