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靴跡
「靴跡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
靴跡の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「赤外線男」より 著者:海野十三
た幅のない指紋なんて何になるのだ。 それから、深山理学士の室で発見された大きい
靴跡だ。あれが赤外線男のものとして、背丈を出すと五尺七寸位。これはいい。 次に....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
した。 「もしや金の部屋に寝ていたらしい若い女というのは、丘田氏のところにあった
靴跡の女ではないのかネ」 「それは独断すぎると思うネ。しかし丘田氏のところにいた....
「地中魔」より 著者:海野十三
うよ」 懐中電灯をたよりに、附近を探してゆくと、砂地に深くそれらしい一風変った
靴跡が残っているのを発見することができた。 「やあ、しめたしめた」三吉は用意の石....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
じゃないか」と法水は軽蔑的な視線を向けて、「たとえ男結びだろうと、男が履いた女の
靴跡があろうとどうだろうと……、そんなものが、この底知れない事件で何の役に立つも....
「上海された男」より 著者:牧逸馬
点滴《てんてき》となって断続し乍ら南へ半丁程続いて、其処《そこ》には土に印された
靴跡《くつあと》や、辺りに散乱している衣服の片《きれ》などから歴然と格闘の模様が....
「S岬西洋婦人絞殺事件」より 著者:夢野久作
に帰って来て、マリイ夫人の死骸を見て仰天し、波打際でブッ倒おれた迄のロスコー氏の
靴跡を除いては何一つ発見出来なかった。してみると犯人は闇夜の海上伝いにどこからか....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
です。その沼へ踏みこもうという土の柔いところに、格闘の痕らしいものがあるんです。
靴跡が入り乱れています。あんなところで、誰も格闘しなかった筈なんですが、どうも変....
「投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
所番地が鉛筆で書きこんである。光子自身の手らしく、女手である。 一、血にぬれた
靴跡と手型があるが、被害者のものでもなく、葉子のものでもない。 一、テーブルの....
「花束の虫」より 著者:大阪圭吉
に湿気を帯んだ黒っぽい砂地を現わしていた。砂地の隅の方には、格闘したらしい劇しい
靴跡が、入乱れながら崖の縁迄続いている。よく見ると、所々に普通に歩いたらしい
靴跡....
「石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
りを含んでいる。勝手門と台所との間には、御用聞やこの家の使用人達のものであろう、
靴跡やフェルト草履の跡が重なるようにしてついている。蜂須賀巡査の発見けた足跡はこ....
「魔都」より 著者:久生十蘭
ら何時までの間にこの壁に凭れたか、容易に判明するであろう。リノリュームの床の上に
靴跡が残っている。紙を刻んで丁重に靴型をとると、それを衣嚢におさめ、巻尺を取出し....
「組織としての図書館へ」より 著者:中井正一
生まれ出たものである。 マックリーシュ氏の歩みのあとを辿ってつきすすめば、その
靴跡は、真直ぐにわれわれの上に、太平洋を越えて続いていると、私は深い感慨とともに思わずにいられない。....
「双面獣」より 著者:牧逸馬
がら二人は、その足あとを伝わって傍らの野原へ出た。雪が解けて、一面の枯れ草原だ、
靴跡は草に消えて、尾けようがないのである。三十分も探し廻った末、野原の向側に雪の....
「殺人迷路」より 著者:甲賀三郎
靴を履いて、京子さんの死体を鎌倉の二階家に運んだのです。ですから、星田さんと同じ
靴跡がついていた――」 「ちょ、ちょっと待って下さい」村井は自分の頭が変になった....
「予謀殺人」より 著者:妹尾アキ夫
べ、楡のぐるりを回っていたが、 「ここの草のそばの柔らかい土に、先の光った小さい
靴跡があるが、これは靴も小さいし、歩幅も短いから、背の低い男で、後から来た連中じ....