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鞅掌
「鞅掌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鞅掌の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
たものでございますから。
かような事を、くどく書きつづけるのは、繁忙な職務を御
鞅掌《ごおうしょう》になる閣下にとって、余りに御迷惑を顧みない仕方かも知れません....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
とんど国権派の世となれり。勝、大木、大隈の諸政事家はこの間もっぱらその主任の政に
鞅掌し、廟堂の大議は多くかの人々をもって決定せしにあらざるか。ついに征韓論は諸公....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
始めて顔を合わせる。文三はお勢よりは気まりを悪がッて口数をきかず、この夏の事務の
鞅掌《いそがし》さ、暑中休暇も取れぬので匆々《そうそう》に出勤する。十二時頃に帰....
「中元祝酒の記」より 著者:福沢諭吉
》あり、所好は必ず長じ、所長は必ず好む。今天下の士君子、もっぱら世事《せいじ》に
鞅掌《おうしょう》し、干城《かんじょう》の業《わざ》を事とするも、あるいは止むを....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
えって俳句の唱和の方が多かったようである。 京都清遊の後、居士はたちまち筆硯に
鞅掌する忙裡の人となった。けれども閑を得れば旅行をした。「旅の旅の旅」という紀行....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
真顔六樹園《まがおろくじゅえん》にゆづりて幕吏《ばくり》(支配勘定)となり事務に
鞅掌《おうしょう》するの傍《かたわら》旧記を閲覧して『孝義録《こうぎろく》』の編....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
らばれて、通具・有家・定家・家隆・雅経・寂蓮の六人が仰せを蒙り、事務は万事良経が
鞅掌したと『増鏡』にも記されている。通具は良経に対して土御門家を代表した形である....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
、彼らが社寺荘官に属して非人の賤称をもって目せられ、雑役に服し、警察獄吏の事務に
鞅掌するようになっても、なおいくぶん往時の声聞僧の名残りを留めていたものと言わね....