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鞆
「鞆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鞆の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「無惨」より 著者:黒岩涙香
一人/\調べて廻れば何所にか一人不足して居るのが殺された男と先斯う云う様な者サ大
鞆君、君は是が初めての事件だから充分働いて見る可しだ、斯う云う六ヶしい事件を引受....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
男のお子さまでいらっしゃいました。この小さな天皇には、ご誕生のときに、ちょうど、
鞆といって弓を射るときに左の臂につける革具のとおりの形をしたお盛肉が、お腕に盛り....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
という仕事を行うだけの神経と勇気が出るかどうか。 私が一〇年程以前のある真夏、
鞆の津のある旅館へ泊ったことがある。それがちょうど右の状態そのままであった。その....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
既にこの瘧に経験があるので、そこで自分で治す事も出来ようと思って、ちょうど備後の
鞆《とも》の津《つ》に滞船した時、自分で陸へ上って薬屋で幾那塩を買った、この港は....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
の制限のために、此処に附記するにとどめた。 ○ ますらをの
鞆の音すなりもののふの大臣楯立つらしも 〔巻一・七六〕 元明天皇 和銅元年、元....
「弓道中祖伝」より 著者:国枝史郎
に参る。大神、尊を疑わせられ、千入の靱を負い、五百入の靱を附け、また臂に伊都之竹
鞆を取り佩き、弓の腹を握り、振り立て振り立て立ち出で給うと、古事記に謹記まかりあ....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
私は同じ教室にはいって来た酒井君という同級生と手紙をやりとりしだした。この少年は
鞆の古い銘酒屋の息子で、音楽と英語とが得意だった。丈が高く、声がきれいで、笑う時....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
学生が拾ってくれた、ありがとうありがとう、雨いよいよしげく、風ますますすさぶ、奥
鞆町で泊るより外なくなったが、どの宿屋でも泊めてくれない、ままよとばかり濡れ鼠の....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
、たんだ一騎にて御入来。大音あげて弁ずらく、将軍西国より御上洛ならば、さだめて、
鞆、尾の道の傾城《けいせい》共を、御召連れなされ候わん。それに食わせる引出物。一....
「地方の青年についての報告」より 著者:中井正一
土をもち上げようとした喘ぎの一つ一つの現象なのである。 二十二カ町村の中から、
鞆も、呉も脱落した。米がないからと断わって来たから、農村に一握りカンパをして、五....
「美術学校時代」より 著者:高村光太郎
には橋本雅邦、川端玉章、川崎千虎、荒木寛畝(今の十畝さんのお父さん)それから小堀
鞆音等がいた。彫刻の方では僕の親父高村光雲、外に石川光明、竹内久一両先生、この三....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ます。東京に十名京都に五名と思いますが、東京の十名は、日本画では、河合玉堂、小堀
鞆音、下村観山、西洋画では黒田清輝、彫刻では私と新海竹太郎、刀剣では宮本|包則、....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
くようにさむざむと聞こえます。近状知らせて下さい。 (久保謙氏宛 一月二十三日。
鞆より) 「恋を失うたものの歩む道」の原稿 あなたの手紙が須磨から廻って....
「古事記」より 著者:太安万侶
本も入る靱《ゆぎ》を負われ、胸にも五百本入りの靱をつけ、また威勢のよい音を立てる
鞆《とも》をお帶びになり、弓を振り立てて力強く大庭をお踏みつけになり、泡雪《あわ....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
、熟皮の技術に慣れた高麗人や、百済人などがこれになったのもありましょうし、鎧作・
鞆張・鞍作等、その他一切の皮革を扱うもの、みなこれに属する訳です。そして彼らは聖....