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「鞍下〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鞍下の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
大きく鳴るや一緒で、おお見よ!――四つの馬は、鞍上《あんじょう》人《ひと》なく、鞍下《あんか》に馬なく、青葉ゆらぐ台町馬場の芝草燃ゆる大馬場を、投げ出された黒白....
十二支考」より 著者:南方熊楠
は難いかな今の世に免れん事をと歎息し、智馬をして空しく無識の販馬商《うまうり》の鞍下に羸死《つかれし》せしめぬよう冀望《きぼう》を述べてこの章を終結する。 ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
おりたてたのと、これらすべてが同瞬の出来事だった。 鞍上《あんじょう》人なく、鞍下《あんか》馬なし矣。 左膳はほしとなり点となって、刻々に砂塵のなかに消え去....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
るたびに、波のようにあがったりさがったりする。なにより奇妙なのはその背中だった。鞍下のあたりがとつぜんにどっかりと落ちこんでいるので、首とお尻がむやみに飛びあが....