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「鞐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鞐の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
そろ》って立ち上がる。裾《すそ》だけが四色《よいろ》の波のうねりを打って白足袋の《こはぜ》を隠す。 「そうか」 と兄は雲斎底《うんさいぞこ》の踵《かかと》を見....
新生」より 著者:島崎藤村
ながら、母の側で片膝《かたひざ》ずつ折曲げるようにして、谷中まで行って来た足袋の《こはぜ》を解いた。 「とにかく、御苦労だった」 と祖母さんも言って、一頃《....
食堂」より 著者:島崎藤村
なみを失わない程度で片足ずつそこへ出しながら、白い新しい足袋をはこうとした。そのを掛ける時に、昔は紐のついた足袋のあったことを思い出した。その足袋の紐を結んで....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
眺めていたが、ふと顔を上げて、 「この足袋に何か御不審の筋でもあって――?」 「《こはぜ》が一つありますめえ。」 藤吉は鼻の先で笑った。 「なるほど、右のが....
式部小路」より 著者:泉鏡花
方、」 「む、」 と取ったが、繻子張のふくれたの。ぐいと胴中を一つ結えて、白ので留めたのは、古寺で貸す時雨の傘より、当時はこれが化けそうである。 愛吉は、....