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鞜
「鞜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鞜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ふもれすく」より 著者:辻潤
うとする気も起こらなかった。 大杉君が「近代思想」を始め、平塚らいてう氏が「青
鞜」をやっていた。僕は新聞の記事によってらいてう氏にインテレストを持ち、「青
鞜」....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
がない。呂昇が彼美しい声で語り出す美しい女性の魂は、舞台のノラを見たり机の上の青
鞜を読んだりする娘達に、如何様な印象を与うるであろうか。余は見廻わした。直ぐ隣の....
「含蓄ある歳月」より 著者:宮本百合子
身の特別条件のよい境遇の価値というものを十分理解されていたと思われます。嘗て「青
鞜社」の活動の旺であった時代、伊藤野枝があなたのとなりに住んでいた時代、近くは急....
「成長が生んだ私の恋愛破綻」より 著者:伊藤野枝
にはいってきたのです。 私もやはりその思想に育てられたのです。私の属していた青
鞜社の人々の思想もそれでした。私共の主張は個人の自由を要求する事でした。しかもこ....
「心から送る拍手」より 著者:宮本百合子
いう小説をかいたのは明治の末でした。ダヌンチオの「死の勝利」に影響されて当時の青
鞜社風の女性の自我の覚醒と、対立者としての男性および恋愛との格闘を主題とした「煤....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
かうがっていますね、いろんなところに事情に応じていかにも動くのが見えるようで。青
鞜流というのには、歴史の質の点で、新しいものとの対比上そう云われる範囲のものであ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
まるのがこれまでであった、或は下らない対手と下らない市井生活にうずもれるのが(青
鞜の諸氏のように)。今日は脂《あぶら》切って居りますから決してそんな素朴ではない....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
雌のように見る卑俗ナチュラリスムには入れなかったこと、などにふれ、反自然主義の青
鞜あたりから大分手を入れないでよかりそうです。全く見ちがえるようです。断然ちゃん....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
三十年代(一八九七)と明星) 四 入り乱れた羽搏き(明治四十年代(一九〇七)青
鞜) 五 分流(明治末(一九一二)『白樺』前後) 六 この岸辺には(大正初期....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
でもないような事情に耐えなかったのは、追求される価値をもっています。女の歴史の青
鞜時代とその後の時代との格闘でもあります。テーマはここにあるでしょう。「青
鞜時代....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
|咬噛《こうごう》と相並んで、娘らしい肉感的快楽があった。娘といっても、それは青
鞜《せいとう》者流の娘である。なぜなら、彼にあっては、すべてが文学的であり、もし....
「遠藤(岩野)清子」より 著者:長谷川時雨
が、火がつぎそえられてあった。 その日のお施主《せしゅ》側は、以前《もと》の青
鞜社《せいとうしゃ》の同人たちだった。平塚《ひらつか》らいてう、荒木郁子《あらき....
「平塚明子(らいてう)」より 著者:長谷川時雨
たのです。 あなたはほんとによくお働きでした。あれではとてもたまりません、『青
鞜《せいとう》』時代――「新婦人協会」時代――その間に御自分だけの生活としても、....
「松井須磨子」より 著者:長谷川時雨
思想界には婦人問題が論ぜられ、新しき婦人とよばれる若い女性たちの一団は、雑誌『青
鞜《せいとう》』を発行して、しきりに新機運を伝えた。すべて女性中心の渦《うず》は....
「智恵子の半生」より 著者:高村光太郎
影響をうけ、又一方、其頃平塚雷鳥女史等の提起した女子思想運動にも加わり、雑誌「青
鞜」の表紙画などを画いたりした。それが明治末年頃の事であり、やがて柳八重子女史の....