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鞳
「鞳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鞳の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
日本の在留僧釈梅仙を請じて慇ろに読経供養し、月白く露深き丘の上に遥かに印度洋の※
鞳たる波濤を聞きつつ薪を組上げて荼毘に附した。一代の詩人の不幸なる最後にふさわし....
「釜沢行」より 著者:木暮理太郎
造り、四、五間にして再び俄然右に曲ると共に、吹き上げるしぶきの中から耳を聾する※
鞳の響が聞える。殆ど河床を塞ぐばかりに大きく蟠って、左右に小瀑布をかけ連ねた巨岩....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
では望めない。槭などの古木が茂っている右岸の崖を下りて、斜にのり出した木の枝に※
鞳の響は近いだけに黒部本流の瀬の音も紛れない。瀑壺から溢れた水は、又低い瀑となっ....