»
韈
「韈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
韈の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「美女を盗む鬼神」より 著者:田中貢太郎
を留め、日々付近の山谷の間を探し歩いた。そして月を越えたところで、妻の履いていた
韈を一つ拾った。それは駐屯地から支那の里程で百里ばかり往った処であった。※はそこ....
「牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
傾いて往来の人もとぎれがちになってきた。それでも喬生はぽつねんと立っていた。軽い
韈の音が耳についた。彼は見るともなしに東の方へ眼をやった。婢であろう稚児髷のよう....
「富貴発跡司志」より 著者:田中貢太郎
うかお知らせくださいますように」 友仁はそのままそこへ※伏していた。祈願の人が
韈の音をさしてその側を往来していた。友仁の耳へはその音が遠くの音のように聞えてい....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
日の光くまなく紙障に栄えて、余りの光は紙を透かして浪子が仰ぎ臥しつつ黒スコッチの
韈を編める手先と、雪より白き枕に漂う寝乱れ髪の上にちらちらおどりぬ。左手の障子に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を催した逸興であるらしいが、その次に、六朝風《りくちょうふう》の筆で、 芒鞋布
韈路三千(芒鞋布
韈《ばうあいふべつ》路三千) 追逐看山臨水縁(追逐《おひおひ》に....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
、という所と、韓奕の篇の王錫韓侯、淑※綏章、箪※錯衡、玄袞赤※、鉤膺鏤錫、※※浅
韈、仗革金厄、という所だけは読みにくかった。 武芸の方は、まず剣術から始めたが....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
腰を掛ける場所へでも連れて行ってくれ。
あいつの胸に触れたことのある巾でも、
沓
韈の紐でも好いから、恋の形見に手に入れてくれ。
メフィストフェレス
わた....
「牡丹灯籠 牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
傾いて往来の人もとぎれがちになって来た。それでも喬生はぽつねんと立っていた。軽い
韈の音が耳についた。彼は見るともなしに東の方に眼をやった。婢女であろう稚児髷のよ....