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韓紅
「韓紅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
韓紅の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、そのあたり一面に水煙が立ったかと見ると、漣々《れんれん》として、そこに波紋が、
韓紅《からくれない》になってゆく異様の現象が起りました。 湖面も、湖を立てこめ....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
と見ると、多磨太は半面べとり血になって、頬から咽喉へかけ、例の白薩摩の襟を染めて
韓紅。 「君、どうしたんです。」と島野は驚いたが、薄気味の悪さうに密と手をとって....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
しいほど寂――」 花にはあらず七重八重、染めかさねても、もみじ衣の、膚に冷き、
韓紅。 「――閑としているじゃがあせんか。」 「お夏さんが、 (聞えますよ。あら....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
ようにして三人奥の室へ飛込んだが、噫。 既に遅矣、雪の姿も、紅梅も、狼藉として
韓紅。 狂気のごとくお杉が抱き上げた時、お若はまだ呼吸があったが、血の滴る剃刀....