音数[語句情報] » 音数

「音数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

音数の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俳諧瑣談」より 著者:寺田寅彦
れは 鎌倉に鶴がたくさんおりました というのである。なるほどちゃんと五、七、五の音数律には適合している。いわれを聞いてみると、「昔頼朝時代などには鎌倉へんに鶴が....
火山の名について」より 著者:寺田寅彦
の確率を考慮に入れるべきであるが、これは容易でないからしばらく度外視する。 子音数Qをどう取るかがかなりむつかしい問題になるが、「アソ」の場合は、かりにこれを....
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
古い昔から日本民族に固有な、五と七との音数律による詩形の一系統がある。これが記紀の時代に現われて以来今日に至るまで短歌....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
しよう。 日本語には平仄もなくアクセントもない。故に日本語の音律的骨骼は、語の音数を組み合す外にないのであって、所謂五七調や七五調の定形律が、すべてこれに基づ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
芸は、工芸学校に属する手法であって、それらの仕事の価値を評価し得るものは、時間と音数と消費された精力とを記載する図表ばかりであった。時とすると、二時間もの音楽会....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
て口誦せられた短歌形式は、終に二句並列の四行詩になったのだと思う。それで試みに、音数も短歌に近く、唯自由を旨とした四行詩を作って見た。そうしてそこに、短歌の行く....
短歌の詩形」より 著者:寺田寅彦
めて発生したものと速断するのも所由のないことであろうと思う。 五七五七七という音数律そのままのものは勿論現在では日本特有のものであろうが、この詩形の遠い先祖と....