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音楽会
「音楽会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
音楽会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文放古」より 著者:芥川竜之介
戴《ちょうだい》。あたしは何だか去年よりもずっと好《よ》さそうな気がしているの)
音楽会はなし、講演会はなし、どこへ行って見るってところもない始末なのよ。おまけに....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
し本を読まなければならぬ。埃及《エジプト》の煙草《たばこ》も吸わなければならぬ。
音楽会の椅子《いす》にも坐らなければならぬ。友だちの顔も見なければならぬ。友だち....
「河童」より 著者:芥川竜之介
追いかけられたい気も起こるのですよ。」
七
僕はまた詩人のトックとたびたび
音楽会へも出かけました。が、いまだに忘れられないのは三度目に聴《き》きにいった音....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
る楷子段《はしごだん》の側面を始として、向うの壁、白塗りの扉《ドア》、壁にかけた
音楽会の広告なぞが、舞台面の一部でも見るように、はっきりと寒く映《うつ》っている....
「葱」より 著者:芥川竜之介
のだから、神田《かんだ》本郷《ほんごう》辺のバアやカッフェ、青年会館や音楽学校の
音楽会(但し一番の安い切符の席に限るが)兜屋《かぶとや》や三会《さんかい》堂の展....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
、色の浅黒い好男子なのです。新婚の二人は幸福に山の手の邸宅に暮している。一しょに
音楽会へ出かけることもある。銀座通りを散歩することもある。………
主筆 勿論|....
「路上」より 著者:芥川竜之介
すと、急に思い出したような調子で、
「おい、君は『城《しろ》』同人《どうじん》の
音楽会の切符を売りつけられたか。」と真顔《まがお》になって問いかけた。
『城』と....
「或る女」より 著者:有島武郎
慈善家や、芸術家たちのサロンとなって、そこからリバイバルや、慈善|市《いち》や、
音楽会というようなものが形を取って生まれ出た。ことに親佐が仙台支部長として働き出....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
むのもあれば、ビイルを飲ませて帰すのもあり、連れて出て、見物をさせるのもあるし、
音楽会へ行く約束をするのもあれば、慈善市の相談をするのもある。飽かず、倦まず、撓....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
。幸い僕は家庭教師として、彼女に数学を教える役目を得たので、それで時々会っては、
音楽会に誘った。次は映画の会へ連れてった。その映画も、教育映画から次第にロマンテ....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
楽学校の養成する音楽者というは『蛍の光』をオルガンで弾く事を知ってる人であった。
音楽会を開いて招待しても嘆願しても聞きに来る人は一人も無かった。 二十五年前に....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
たまえ」 「さあ、愉快なところというと、どこにしましょうか。映画見物か、それとも
音楽会へいってみますか」 「いやいや、そんなところは、いつでも入場できる。きょう....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
だってな、山河内……伯爵だ。 もっともその奥様は赤十字だの、教育会、慈善事業、
音楽会などいうものに取合って、運動をするのに辻車で押廻すという名代のかわりものな....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
調が味える、かつシンミリしたものばかりが美くしい音楽ではないから……」と二、三度
音楽会へ誘って見たが、「洋楽は真平御免だ!」といって応じなかった。桜井女学校の講....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
ハーモニック・ソサイエティーおよび当時英国にいたモーシェレスに宛てて、彼のために
音楽会を開くようにしてくれと頼んだ。ソサイエティーは折り返して百ポンドの金を即座....