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「音羽山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

音羽山の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
に任せて、やがて、高台寺の道を清水の参詣道へ折れ、くねくねと曲って登って行くと、音羽山が真近に迫り、清閑荘というアパートが、森の中にぽつりと建っていた。 門燈....
黒髪」より 著者:近松秋江
も見なかったあたりの山々を懐かしく眺めわたすと、東山は白い靄に包まれて清水の塔が音羽山の中腹に夢のようにぼんやりと浮んで見える。遠くの愛宕から西山の一帯は朝暾を....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
地点から見ると、後ろは逢坂の関から比良、比叡へ続く峯つづき、象ヶ鼻、接心谷、前は音羽山、東山、左へやや遠く伏見の稲荷山、桃山――その間の山科盆地をさまよっている....
源氏物語」より 著者:紫式部
せずにいたことを急に思い出して出かけた。街の中にはまだはいって来ぬ秋であったが、音羽山が近くなったころから風の音も冷ややかに吹くようになり、槙の尾山の木の葉も少....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
宇治は、嵯峨は。――いや、いや、南禅寺から将軍塚を山づたいに、児ヶ|淵を抜けて、音羽山|清水へ、お参りをしたばかりだ、というと、まるで、御詠歌はんどすな、ほ、ほ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
こちらでございますか」 と、僧形の者が縁先へ立った。 さげている提燈には――音羽山清水寺 と、書いてある。 「てまえは、子安堂の堂衆でおざるが……」....