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音訳
「音訳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
音訳の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ある、仏国のジュリアン別に理由を挙げずに烏菟を虎と訳したが、これは猫の梵名オツを
音訳したんだろとビールは言われた、しかしながら前篇に述べた通り虎を『左伝』に於菟....
「サフラン」より 著者:森鴎外
語に撞着《どうちゃく》した。まだ植字啓源などと云う本の行われた時代の字書だから、
音訳に漢字が当て嵌《は》めてある。今でもその字を記憶しているから、ここに書いても....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の意だから讖語が中《あた》ったと恐れ入ったと書いた。そのクムヒルの原語クムビラの
音訳が薬師の十二神将の宮毘羅《くびら》、仏の大弟子の金毘羅比丘《こんぴらびく》、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
等の民が甚《いた》く鮓答《さとう》を尊ぶから生じたであろう。鮓答は胡語ジャダーの
音訳で、今日もアルタイ地方に鮓答師《ヤダチ》てふ術士あり。能くこの石を用いて天気....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に漢字を当てたは予の手製でなく実に符秦の朝に支那に入ったカシュミル国の僧伽跋澄の
音訳に係る。いわく、羅摩(ラーマ)はアヨジ国王ダサラダが正后カウサリアに生ませた....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
れを殺す。その行動獣類よりも至ってトカゲに類す(ウッドの『博物図譜』一)。従って
音訳に虫の字を副《そ》えて那倶羅虫としたのだ。『善信経』には黒頭虫と訳し居る。 ....
「雁」より 著者:森鴎外
生憎「三焦」の一節が出て、何と訳して好いかとまごついたが、これは chiao と
音訳して済ませた。とにかく試験に合格して、即座に契約が出来た。Wさんは Bael....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
の生れた所がルンミーと申しますので、それを土語ではルンミーと申したのである。その
音訳だと思います、正式の梵語では「ルンビニー」という地方で今にその古趾が残ってお....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
すなわち今のアイヌ族と同じ系統に属するものである。そしてそのカイの語を漢字を以て
音訳するに当って、文字もあろうに「蝦夷」すなわちカエルの夷を以てしたことは、彼ら....
「国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
説がある。自分はクシ・コシ・クイ皆同語で、「蝦夷」というも、もとはまた「カイ」の
音訳であるべきことを承認し、蝦夷名義考と題して、歴史地理(三十一巻二号及び四号)....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
ダの神話にあるペドュ(Pedu)王蛇退治の物語を材料としたもので、抜頭はペドュの
音訳であるか、あるいは王がアスヴィンの神からもらった名高い殺蛇の白馬(馬はパイド....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
む時でしょうか。仏教にあっては、私たちの内部に「菩提(梵語 〔Bodhi〕 の漢
音訳で「覚り」の義)心」が蠢めくときがそれであるといたします。 「菩提心」とは何....