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音部
「音部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
音部の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
外のものが、演技指導に関係のあることを直接俳優に言ってはいけない。 たとえば録
音部が直接俳優にむかってせりふの調子の大小を注文したり、カメラマンが直接俳優にむ....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
愁が、涯しない草原の夜のとばりをさまようかのようなこの曲は、駒の響きを想わせる低
音部のくりかえしが印象的で、ふと日本人のセンチメンタリズムをゆすぶるのだったが、....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
つづけてくれ、いつまでも、僕は狂いそうだ―― 仁科六郎は目を閉じていた。 高
音部のトレモロ、マイナーのアルペジオ。 ――阿難。阿難―― 阿難は、頬をつた....
「春寒」より 著者:寺田寅彦
最期の顛末を読んだ日に、偶然にも長女が前日と同じ曲の練習をしていた。そして同じ低
音部だけを繰り返し繰り返しさらっていた。その音楽の布いて行く地盤の上に、遠い昔の....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
なく流れ落ちる噴き上げの水の中に、華やかな虹色の水滴を転ばせながら。 淡々と高
音部から、低
音部へ。――だが、今日のショパンの姿勢の何と男らしいこと。いつの間に....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
声でつぶやいた。 「エラールのピアノははじめてだぞ」 椅子に掛けて八十五鍵を低
音部から素早くひと撫ですると、いきなりバッハの〈平均律洋琴曲ハ長調フーガ〉をひき....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
う、いつも。いかが? 本当にこのことは知りたいと思います。忘れずお教え下さい。低
音部の響は何割活かされているかということを。よくて? 国府津の海ではそと海らし....
「罌粟の中」より 著者:横光利一
原野の秘めた歴史のようであった。高鳴りひびく音が旗を巻き、崩れ散り、怨みこもる低
音部の苦しみ悵快とした身もだえになると、その音は寝ている梶の腸にしみわたった。 ....