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「音韻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

音韻の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
酒、それを小意気に呑《の》みなほす」という場合の「いき」と「息」との関係は単なる音韻上の偶然的関係だけではないであろう。「いきざし」という語形はそのことを証明し....
まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
がある。 それから、Rain, rain go to Spain というような音韻上の引っかけことばのものは訳しようとするのがそもそもの無理であるから訳しなか....
旅日記から」より 著者:寺田寅彦
子の声が広大な停車場の穹状の屋根に響いて反射していた。そのrの喉音や語尾の自然な音韻が紛れもないドイツの生粋の気分を旅客の耳に吹き込むものであった。パンとゆで玉....
比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
こらない。 次に特別な場合として、邦語をかな一つ一つに切り離し、その一つ一つと音韻の似た原語と同義のシナ文字を求め、それを接合して説明をするという、普通よくあ....
火山の名について」より 著者:寺田寅彦
可能性について」を参照されたい。 また言語学者のほうからは、私の以上の扱い方が音韻転化の方則などを無視しているではないかという非難を受けるかと思う。しかしグリ....
日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
常に多く、中にはいわゆる季題となるものも決して少なくない。それらが表面上は単なる音韻的な連鎖として用いられ、悪く言えば単なる言葉の遊戯であるかのごとき観を呈して....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
がく》の奥旨《あうし》を得たり。時人|曰《いは》く、安然は東岳の唇舌を以て西天の音韻に通ず、才|宏劉《くわうりう》なるかなと。都率超曰く、然《しか》り、師は顕密....
水の女」より 著者:折口信夫
乳部と宛てたのを見ても、乳母関係の名なることは察しられる。また入部と書いてみぶの音韻知識から、宛てたものともとれる。 後にも言うが、丹生神とみぬま神としたらし....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
瞥《いちべつ》を与えた。ヴォルテールがもし田舎出《いなかで》のアカデミー会員から音韻の注意でも受けたら、やはりそんな一瞥《いちべつ》を与えたことだろう。そして警....
言葉の不思議」より 著者:寺田寅彦
英語の head はチュートン系の haubd といったような語から来ているが、音韻法則によるとLのカプトとは別だそうである。しかしこの「ハウプト」は、そんな方....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
を耳にあてがってみても、実は不充分である。言葉のうちには幾度も聞き返さねば分らぬ音韻がある。大抵の日常会話は、慣れてくれば、よくは聞えなくても想像がつく。話題が....
「壇」の解体」より 著者:中井正一
の中でも研究さるべきことがないではないことを指摘しておきたい。言語遊戯的には先ず音韻使用効果の実験が準備さるべきである。例えば明治大正の日本文壇の音韻使用のパー....
短歌の詩形」より 著者:寺田寅彦
言語学者から見れば言語道断な乱暴な所業であるに相違ない。しかし古代の人間は文法も音韻方則も何も知らなかった。明治の日本人がステンショとかオーフルコートとか称した....
古事記」より 著者:武田祐吉
違し、また補助詞の用法に相違がある。そこで、國語の語序による文字の位置や補助詞を音韻によつて表示する方法などが考案された。古事記は、これらの種々の表示法を併用し....
言語と文化史」より 著者:知里真志保
あげることができる。母音調和の現象はウラル、アルタイ語族の特徴の一つとして有名な音韻現象でありますが、これはいわゆる古アジア族のチュクチやカムチャルダールの言語....