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「頁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
頁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十円札」より 著者:芥川竜之介
う》を煮《に》やしている時である。彼は英語の海語辞典《かいごじてん》を片手に一|
頁《ペエジ》ばかり目を通した後《のち》、憂鬱にまたポケットの底の六十何銭かを考え....
「魔術」より 著者:芥川竜之介
紙を開いて、ふわりと空へ上りましたが、しばらくテエブルの上で輪を描いてから、急に
頁をざわつかせると、逆落《さかおと》しに私の膝へさっと下りて来たことです。どうし....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
ら買って来たのは、字の細《こまか》い哲学の書物だから、ここでは折角の名論文も、一
頁と読むのは苦痛である。そこで自分は仕方がなく、椅子の背へ頭をもたせてブラジル珈....
「葱」より 著者:芥川竜之介
とく机に向って、「松井須磨子《まついすまこ》の一生」か何か読んでいたが、まだ一|
頁《ページ》と行かない内に、どう云う訳かその書物にたちまち愛想をつかしたごとく、....
「路上」より 著者:芥川竜之介
しろそれだけの人間がいて、始めて感じられるような一種の沈黙が支配していた。書物の
頁を飜《ひるがえ》す音、ペンを紙に走らせる音、それから稀《まれ》に咳《せき》をす....
「星座」より 著者:有島武郎
ゃ先をやりますかな……」
渡瀬さんは書物を手に取り上げて、しばらくどこともなく
頁《ページ》をくっていたが、少し失礼だと思うほどまともにおぬいを見やりながら、
....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
し、それで天と地とを造った。そして両者の中間に気海と八つの星天(第六図、対一〇五
頁)と及び水を容るべき測り難い空間を安置した。かくして、永遠の世界から生れたこの....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
それで私は戦争の歴史を、特に戦争の本場の西洋の歴史で考えて見ようと思います(六四
頁の付表第一参照)。 古代――ギリシャ、ローマの時代は国民皆兵であります。これ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
した。文字は一層小さくなったが同時に一層規則正しく、又綺麗になった。私はいつも、
頁頭に質問事項を書いて置くと、之に対する解答が自動的に現れ、それには段落までつけ....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
川福平は都々逸の新作を矢継早に発表し、また仮名垣魯文の如きは、その新聞の殆んど半
頁を、大胆にも芝居の記事で埋めて、演芸を復活させようとつとめた。 そのうち、か....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
三 夜 僕は丸善の二階の書棚にストリントベルグの「伝説」を見つけ、二三
頁ずつ目を通した。それは僕の経験と大差のないことを書いたものだった。のみならず黄....
「近藤浩一路氏」より 著者:芥川竜之介
ねた漫画でなければ、画そのものの滑稽な漫画であった。唯、威儀を正しさえすれば、一
頁の漫画が忽ちに、一幅の山水となるのは当然である。 近藤君の画は枯淡ではない。....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
はこの本に出てはいないか。調べたのかね。」 「いや、まだです。」 ファラデーは
頁をくって、 「これは四十年も前に判っている事ではないか。このようなことで、私の....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
年暮から十五回にわたる講義を試みたのであった。「近世戦争進化景況一覧表」(一二一
頁参照)はそのときに作られたのである。 昭和二年の同二年学生に対する講義は三十....