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頂点
「頂点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
頂点の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
あたって足もとにすべり落ちた。検疫官が片手に舵綱《かじづな》をあやつりながら、有
頂点《うちょうてん》になってそれを拾おうとするのを見ると、船舷《ふなばた》に立ち....
「地球を狙う者」より 著者:海野十三
なにか遺言めいたものがここに誌《しる》されているのであろうか。僕の好奇心は、その
頂点に達した。 僕は、いそいでページをくった。 ちょっと判読しがたいほどたい....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
は一九一三年、欧州戦争の前に死んでおります。つまり第一次欧州大戦は決戦戦争発達の
頂点に於て勃発したのです。誰も彼も戦争は至短期間に解決するのだと思って欧州戦争を....
「一つの世界」より 著者:伊丹万作
るいは国内戦争がもちあがるかもわからぬ。要するにこの戦争で飛行機の性能と破壊力が
頂点に達したため、地球の距離が百分の一に短縮され、短日月に大作戦が可能になった。....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
ある美術品の金魚の種類を大体知った。蘭鋳、和蘭獅子頭はもちろんとして、出目蘭鋳、
頂点眼、秋錦、朱文錦、全蘭子、キャリコ、東錦、――それに十八世紀、ワシントン水産....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
ンカチの一部です」 と、春木少年が金谷先生の手にそれを渡したとき、先生の緊張は
頂点に達した。 「なるほど。これはほんものだ。えらいことになったものだ」 先生....
「海底都市」より 著者:海野十三
、そのヤマ族野郎の頭を叩きつぶせ」 トロ族群衆の興奮と激昂《げきこう》とはその
頂点に達した。ついに彼らは鬨《とき》の声をあげて、僕の方へ殺到した。手に手に異様....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
殿御なる野郎は、誰が何といおうと、正しく賊烏啼めに違いない。これで三角形の三つの
頂点ABCが見つかったぞ。よし、それならこっちにもやり方がある」 さきに告白を....
「金属人間」より 著者:海野十三
たかね、蜂矢十六先生」 さっきから蜂矢十六は、検事と博士を底辺《ていへん》の二
頂点《にちょうてん》とする等辺三角形の
頂点の位置に腰をかけて、からだをかたくして....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
でいる。無理もない。帆村は目を近づく楕円雲に、耳を山岸中尉の声に使いわけて緊張の
頂点にある。 「宛、左倉班長。本文。高度二万七千、一号艇廻転楕円体ノ白雲内ニ消ユ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
最後に私が、最近滝の竜神さんの本体を拝ましていただいた話を致しますと、母の愕きは
頂点に達しました。 『私はこちらの世界へ来て居りながら、ただの一|度もまだ竜神さ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
も楽劇の首歌妓も及ばぬような佳い音調で、それがだんだんに調子を上げて、ついにその
頂点は苦痛の長い号泣と変わってしまった。これは死者の最期の絶叫であったかもしれな....
「あゝ二十年」より 著者:上村松園
できました。 まことにこの「雪月花図」こそは、乏しい私の一代の画業中に、一つの
頂点を作り出した努力作であることを、断言いたし得るのを幸いに思います。 ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
おかれているのが見える。) モンテビデオ港の対岸に一円丘の平座するありて、その
頂点に砲台を設置す。当港第一の勝地とす。 十月十五日(日曜)、晴れ。暁窓、春寒....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
み、その結果、持久戦争の時代となれり。フリードリヒ大王は、この時代の用兵術発展の
頂点をなす。 大王歿後三年にして起れるフランス革命は、傭兵より国民皆兵に変化....