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「順を追う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

順を追うの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文芸の哲学的基礎」より 著者:夏目漱石
分化する模様が大体|見当《けんとう》がつきます。第一問の解釈、第二問の解釈として順を追うては述べませんが、ただ秩序を立てて分りやすくするためにやはり一二の番号を....
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
で引っぱって来られたんだ。 僕らは、警察から検事局、検事局から未決監、予審と、順を追うて進むべき道を進んだんだ。そして、そこへ送られた五人の初犯囚は、警察の恐....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
、其が今以て大疑問と為って居ますが」と言い掛けるに、お浦は「イイエ、事の初めから順を追うて申しましょう」と断り、さて愈々説き出した。 「私と根西夫人と伊国の旅館....
科学論」より 著者:戸坂潤
経つに従って部分々々に漸次に認識して行く。物は一遍に現象するのではなくて、次第に順を追うて反映されるのである*。夫が模写・反映ということの仕方に他ならない。 *....
気むずかしやの見物」より 著者:宮本百合子
していることだろう。きっちりと三絃にのり、きまりどころで引締め、のびのびと約束の順を追うて、宛然《さながら》自ら愉んでいるとさえ見える。 旧劇では、女形がちっ....
長者」より 著者:田中貢太郎
う四国八十八箇所の納経所納経所を目的に尋ねて往った。 そして、初めには納経所の順を追うて廻りながら、路々人に聞くと、「それらしい旅僧は、昨日通った」とか、「其....
夜長姫と耳男」より 著者:坂口安吾
な笑顔を。ツブラな澄みきった目を。そしてオレは放心した。このようにしているうちに順を追うてオレの耳が斬り落されるのをオレはみんな知っていたが、オレの目はヒメの顔....
「花妖」作者の言葉」より 著者:坂口安吾
「花妖」作者の言葉 坂口安吾 この小説は今までの新聞小説といくらか違って、場面や事件が時間的な順を追うて展開せず、心理の流れに沿うて、時間的にも前後交錯し、場面と人物も常に変....
青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
びる気持にもならなかった。 私は平社員、課長、部長、重役、立身出世の順序通りに順を追うて口説かれたが、私は重役にだけ好感がもてた。若い男達が口説くというよりた....
心霊殺人事件」より 著者:坂口安吾
とを実演してみることになったのである。 各人の後閑邸到着から実演室への着席まで順を追うてやるのだが、ここらへんで便所へ行ッたッけ、お茶が来たッけ、そうだったか....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
さて入店後の給与および待遇については、諸君のすでに経験するところであるが、一通り順を追うて記して見ると、入店後徴兵検査までの約六年間を少年級として、少年寄宿舎に....
親鸞」より 著者:三木清
徴は破戒でなくて無戒であり、破戒はむしろ像法時の特徴である。正法、像法、末法は、順を追うて、持戒、破戒、無戒としてその特徴を規定することができるであろう。無戒は....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
を並べておこうと思う。正月はもう過ぎたから、その十六日から始めて一まわり、四季の順を追うて書いて行くことにする。 正月十六日を「にお積み」というのは、羽後の雄....