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順位
「順位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
順位の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「世相」より 著者:織田作之助
、私の頭の中には次第に一つの小説が作りあげられて行った。 六 中支からの復員の
順位は抽籤できまったが、籤運がよくて一番船で帰ることになった。 十二月二十五日....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
は最大の赤道速度をもつべきはずであると考えられた。しかるに今日では赤道速度による
順位は木星、土星、地球、火星となり、それら各々の衛星の知られている数は、それぞれ....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
、いつもの通り、諸公方に御競射を願い、十本落ち矢なく射通したお方を首座に、次々と
順位を定め、いささかばかりの心祝いの引き出物を御景品に進上致しとうござるが、いか....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
た茶匠においては、禄高、城中の席順に関係なく、壺の善悪《よしあし》によって、棚の
順位を決めるのでござります。いかに大藩の茶壺でも、壺そのものが名品でなければ、上....
「函館の大火について」より 著者:寺田寅彦
の方向にどこまで焼けるかという予測が明確にでき、また気象観測の結果から風向旋転の
順位が相当たしかに予測され、そうして出火当初に消防方針を定めまた市民に避難の経路....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
大名達を招いた。場処は勿論主人利家の邸《やしき》で、高楼の大広間であった。座席の
順位、人々の配り合せは、斯様《こう》いう時に於て非常に主人の心づかいの要せらるる....
「青年の生きる道」より 著者:宮本百合子
男、三男の場合とでは周囲からの圧迫が違って来る。村の生活では若い者と年輩の者との
順位というものはきびしく、村民の寄合いの席順から発言の権利まで同等ではない。都会....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
夕陽さんがいちばん長い」 当座の運命の神様の手に捌《さば》かれた十二本の長短の
順位は、おのおののがるべくもない。 すでにのがるべくもないと自覚されてみると、....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
女友だち。二、燃ゆる荊《いばら》。三、新らしき日。 われわれはここに、事柄の
順位に代ゆるに、感情の
順位をもってし――論理的な多少外的な
順位に代ゆるに、雰囲気....
「呉清源」より 著者:坂口安吾
十二月、木村升田三番勝負の第一局の観戦に名古屋へ行った。木村に連勝のあとであり、
順位戦に一位となったあとでもあり、木村何者ぞ、升田の心は、いさゝか軽卒であり、思....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
おいては、農業に払われるこれらの尊敬は有力な効果をもっと考えて差支えない。階級の
順位においては、農民は商人または工人の上に置かれている1)。そして下層階級のもの....
「地方文化運動報告」より 著者:中井正一
三〇%、ソヴィエート事情二二%は意外とするところであった。希望する講義内容の結果
順位を見るに、社会、哲学、文学、自然科学、政治、経済、美術、宗教の
順位である。 ....
「九段」より 著者:坂口安吾
でも三四年は寝込むようなきびしい悪評の中で、冷静に、動揺することなく、またしても
順位戦に好成績をあげ、わずかに木村との最後の挑戦者決定戦に敗れたが、A級
順位戦で....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
れて名人位を失った。それからというもの、木村は全く気持の上でダメになったらしく、
順位戦でも、他の対局でも負けつづけで、哀れサンタンたる有様であった。 そのとき....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
増長慢としてありそうな咄だ。が、京伝は画工が威張りたいなら威張らして置いて署名の
順位の如きは余り問題にしなかった。 馬琴はこれに反して画家の我儘を決して許さな....