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順次
「順次〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
順次の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
種の天然自然の必要によって、いわゆる放射(Emanationen)と称するものが
順次に出てくる。すなわち(一)全理性(Allvernunft)、(二)全精神(A....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
いる。かれらの言い伝えによれば、禅の始祖迦葉はその奥義を阿難陀に伝え、阿難陀から
順次に祖師相伝えてついに第二十八祖|菩提達磨に至った。菩提達磨は六世紀の前半に北....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、その下が櫨木だと、水が水滴になって跳ね飛んでしまう。そして、その反動で、繊毛が
順次に位置を変えてゆくのだから、何度か滴り落ちるうちには、終いに櫨木から大理石の....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
、高井諸郡、葛尾城) 信玄は、天文九年から、天文十七年にかけて、これらの諸豪を
順次に攻めて、これを滅し、その中最も強大なる村上義清を駆逐して、遂に謙信にその窮....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
ぬけて雪の降りくる中を滑って行くのは見ても気持ちがいい。四町の道を一気にすべって
順次に三人が止まると「それでは失敬」と帽子をとる。一人別れてすべって行く小林の後....
「銀座は昔からハイカラな所」より 著者:淡島寒月
たものが描いてあって、それを機械で一方から一方へ巻いて行くに連れてそれらの景色が
順次正面へ現れて来ます。そうするとその前の方へ少し離れた所に燈火の仕掛があってこ....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
ているが、文学書に対してはすこぶる寛大な態度をとっているらしい。まず古いものから
順次新しいものに進んで、ことに日本では徳川時代の俗文学に意を注いで見たい。これは....
「発明小僧」より 著者:海野十三
スルコトナク(僕はいささか焦げた方が好きです)、蒸焼シ得ルノミナラズ蒸焼ヲ二回ニ
順次行ウヲ以テ塩ノ浸滲ハ良好ニ行ワレ(とてもタマランです)、更ニ蓋ニ保温室ヲ設ク....
「瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
、先生が旧幕府の時代より身躬から耳聞目撃して筆記に存するものを、年月の前後に従い
順次に編集せられたる実事談なり。近年、著書の坊間に現わるるもの甚だ多し。その書の....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
冊、下帙は更に二分して上下両帙の十冊とした。それでもマダ完結とならないので以下は
順次に巻数を追うことにした。もし初めからアレだけ巻数を重ねる予定があったなら、一....
「京のその頃」より 著者:上村松園
ので、これから機会あるごとにああした思い出を描き残して置きたいと思う。年を追って
順次新しい時代に及ぼしてみたいと思ってる。 この頃ではお嫁さんだか娘さんだか、....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
る。 石原社司の案内で第一番に見たのは東面の穴だ。便宜これを第一の穴と名づけ、
順次右へ廻って第二、第三、第四と数えようと思う。 第一の穴は山の半腹のやや谷を....
「古事記」より 著者:太安万侶
じめにまず神々の出現したことを説く。これらの神名には、それぞれ意味があつて、その
順次に出現することによつて世界ができてゆくことを述べる。特に最初の三神は、抽象的....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ちは逃れざる大生命の子であります。そして、かの大生命の帯びている自然の諸性徳は、
順次に私たちの精神肉体を薫化して行くのであります。このことは、他の章でいろいろの....
「鮎を食う」より 著者:北大路魯山人
に頭から骨抜きをやる癖)骨なしの姿をパクパクやったりしないで、小口かぶりに頭から
順次にかぶって食うのが、真に鮎食いの食い方である。もちろん、骨は吐き出すことだ。....