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預所
「預所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
預所の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「刻々」より 著者:宮本百合子
ァーに返すものかという決意が、まざまざ読みとれ、彼等はやはり言葉すくなに、携帯品
預所でめいめいの手荷物をうけとり、職場へ戻って行くのであった。 日本のこの留置....
「広場」より 著者:宮本百合子
の日本のわれら、その生活を自分は描きたいと思うのであった。 芝居がはねて、外套
預所のえらい混雑からぬけ出ると、外套のボタンをはめながら、朝子は、今度の話がおこ....
「微笑」より 著者:横光利一
煙の出ないころだったが、ここの高い煙筒だけ一本|濛濛と煙を噴き上げていた。携帯品
預所の台の上へ短剣を脱して出した栖方は、剣の柄のところに菊の紋の彫られていること....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
人たち、勤め先の上役と下僚、それから彼の加入しているロザリ倶楽部の給仕や給仕頭や
預所の婦人たちを訪ねまわった。 その結果、安東仁雄の人柄がわかった。彼は模範的....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
ここにおいて、番町さんの、泉、はじめて悠然として、下足を出口へ運ぶと、クローク(
預所)とかで、青衿が、外套を受取って、着せてくれて、帽子、杖、またどうぞ、という....
「魔都」より 著者:久生十蘭
は幸田節三の妾の酒月悦子と「日本座」を出て数寄屋橋の袂まで来たとき、悦子は携帯品
預所へ預けた包を受取らずに来たのを思い出し、とめにここで待っているようにいいつけ....
「華やかな罪過」より 著者:平林初之輔
がすむとちょっと博士に挨拶《あいさつ》して、すぐ帰るつもりで下へ降りて、携帯品|
預所《あずけじょ》へコートを受けとりに行ったのです。すると、あの人が妾より一歩先....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
百反、馬二疋 布七百反、馬二疋 本良庄 金十両、馬二疋、
預所分金五両、馬一疋 金五十両、布二百反、馬四疋 屋代庄 布百反、漆一斗、馬....
「特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
お預り所の役人より、左の如き伺いが幕府へ出た。 一、穢多僧取扱方之儀伺 越後守お
預所備中国阿賀郡村尾村一向宗穢多寺永宝寺と申もの有之、尤本寺は摂津富田本照寺にて....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
者の居たのは由来すこぶる久しいもので、すでに鎌倉時代末元亨四年の『東大寺文書』年
預所下文に(この文書は文学士中村直勝君より示されたる写しによる)、 年
預所下 黒....
「野宿」より 著者:山之口貘
云っても、断るわけにもいかず、ぼくも腹をきめて、まず、ふたりの手荷物を構内の一時
預所に預けた。バスケット一個ずつなのである。ぼくは、牛込見附までの切符を買った。....