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頑固一徹
「頑固一徹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
頑固一徹の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「押絵の奇蹟」より 著者:夢野久作
お馬廻《うままわ》り五百石の家柄で、お父様は御養子でしたが、昔|気質《かたぎ》の
頑固一徹とよく物の本やお話にあります。あの通りのお方で、近まわりの若い人たちに漢....
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
王派が三分という形勢であった。佐幕派の首領は、家老の成田頼母で、今年五十五になる
頑固一徹の老人である。 「薩長土が、なんじゃ、皆幼帝をさしはさんで、己れ天下の権....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
があったものか……。 それはわかりませんが。 老人、スッカリうち明けて、この
頑固一徹の柳生家在府家老を説いたものとみえます。 ピッタリ両手をついてひれふし....
「眼を開く」より 著者:夢野久作
来たためにトラホームが痛み出し、眼を眩まされてしまったのを、なおも持って生まれた
頑固一徹から押し進んで来たために、職に殉じたものに違いない…………。 そう思う....
「S岬西洋婦人絞殺事件」より 著者:夢野久作
唇を見ると、成る程これならば嫌疑の掛かるのも無理はないと考えられそうな野性的な、
頑固一徹の性格をあらわしていた。 しかし犬田博士は平気であった。その東作爺のモ....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
想像の及ぶところでなかったのだから……。 杉山茂丸は茲に於て決然として起った。
頑固一徹な、明治二十年頃まで丁髷を戴いて、民百姓は勿論、朝野の名士を眼下に見下し....
「葉桜と魔笛」より 著者:太宰治
いますから、当時としてはずいぶん遅い結婚でございました。早くから母に死なれ、父は
頑固一徹の学者気質で、世俗のことには、とんと、うとく、私がいなくなれば、一家の切....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
しましてござりますか。本望でござんしょう」
七瀬は、こう云うと、微笑した。
「
頑固一徹の性《たち》で――何う諫めましても、聞き入れませず――」
百城が
「小....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
粉々に掴みつぶした。 庄兵衛の強情と痩我慢を、書いていたのではきりがない。この
頑固一徹で日毎に番所を風靡するので、さすがの奉行も年番方も庄兵衛には一目をおき、....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
が神学の体験を土台に創った「神学義龍」や「神道茶碗」のほうを得意とするだけあって
頑固一徹の爺さんだった。したがって圓朝が時世本位に目先を変えてはでっち上げる芝居....
「円朝花火」より 著者:正岡容
神学の体験を土台に作った「神学義竜」や「神道茶碗」のほうを得意とするだけあって、
頑固一徹の爺さんだった。 従って、彼は圓朝が時世本位に目先を変えてはでっち上げ....