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「頑強〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

頑強の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
》な姿とに興味をそそられているらしいし、俺を見ると、遠慮っ気のない、開けっ放しな頑強さにつけ入ろうとしている。そのくせいい加減なところに埒を造って、そこから先に....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
護によって、ナポレオンの決戦戦争を阻止したのである。今日のナチス・ドイツに対する頑強な抵抗も、ドーバー海峡に依存している。イギリスのナポレオン及びヒットラーに対....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
ス、イギリスにたいする緒戰の壓倒的勝利、さてはドイツの破竹の進撃にたいするソ連の頑強なる抵抗を見るにおよんで、自由主義をもつてしては到底統制主義の高き能率に匹敵....
電気看板の神経」より 著者:海野十三
階の娘子軍の寝室までかけ上ったところ、蒲団をまくられても寝ている方がましだという頑強な反抗に遭い、温和しく階下へおりて彼女の代りに店の窓をあけたりしていると三十....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
内には、警備司令部の塩原大尉を首脳として、司令部付の警報班員が数名いて、最後まで頑強に抵抗したが、数十倍に達する暴徒を向うに廻しては、勝てよう筈がなかった。軍人....
蠅男」より 著者:海野十三
咽喉をグッと締め付けた――それがよくなかった。蠅男にはまだ人間放れのしたもの凄く頑強な右腕の残っていたことを忘れていたのだ。 キリキリキリと怪音を立てて蠅男の....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
のを通り越して弱々しいと思われるようなのが多い。それに反して、むかしの児童はみな頑強で乱暴である。また、その中でも所謂いたずらッ児というものになると、どうにもこ....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
名も、それに同情のやはりハンガー・ストライキを始めた。 ドイツの二人は十幾日間頑強に飲まず食わずに過ごした。そしてほとんど死んだようになって病院に移されて、僕....
恐竜島」より 著者:海野十三
もれる心配はまずない。帆は完全といってもよい位に保存されている。小船《ボート》も頑強《がんきょう》な奴が積んであり、難船の時の用意も出来ている。 つめたいこの....
超人間X号」より 著者:海野十三
た。X号はこの仕事にかかるとき、谷博士に手つだえと命令したが、博士は首をふって、頑強《がんきょう》にこばんだ。それでX号はやむなく彼ひとりで仕事をはじめたのであ....
地獄の使者」より 著者:海野十三
帆村は係官の前へ出て、自分の困惑を正直にぶちまけた。 「お末さんが、なぜあんなに頑強に『全然覚えがない』といい張っているのか、訳が分りませんね。それが解けると、....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
後十時だというから、お千の死に無関係であることが証明された。 半次はお千殺しを頑強に否認しつづけたが、遂に観念したものか、とうとうそれを白状してしまった。係官....
初雪」より 著者:秋田滋
静かに膝の上へ垂れて行った。一方、彼女はその左の手を、胸をひき裂くかと思われる、頑強な咳を鎮めようとして、口脣のところへ持ってゆくのだった。....
押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
、初世が自分をきらつている証拠らしいものは、一つとして思い出せない。それなのに、頑強に最後のものを拒んだ、ほんとに好きなら、あんなに拒むはずがない。と言つても、....
大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
る。これを結びたる天糸を釣る織細の釣具に比する時は、都人士の夢想にも及ばざる粗大頑強のものたるは言うまでもなし。 さて、小出し桶に受取りし餌を摘み取り、糸女、....