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頑迷
「頑迷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
頑迷の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ルネ・クレール私見」より 著者:伊丹万作
子をかち得たクレール。 ゲテ物、チャップリン。本場物、クレール。 世界で一番
頑迷なトーキー反対論者、(彼が明治維新に遭遇したら明治三十年ごろまでちよんまげを....
「出奔」より 著者:伊藤野枝
程に沿って起こったさまざまな出来事や、そのうちにも今度自分がついにすべてを棄てて
頑迷な周囲から逃がれるようになった動機やこの間の苦悶に思いを運ぶと、とてももう静....
「海底大陸」より 著者:海野十三
いった。 はたして長良川博士が気が変なのであろうか。 それとも、スミス警部が
頑迷なのであろうか。うでぐみをして考えこんでいるエバン船長は何もいわない。 北....
「金属人間」より 著者:海野十三
ょくこうし》につぐ劃期的な文明開拓だといわなければならない。もっとも、世の多くの
頑迷《がんめい》な学者たちは、にわかにこの青年学徒のしめすところの結論を信用しな....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
いことだ。どうしても誰かに立ち会って貰うのでなくては、僕はやらないよ」 貞雄の
頑迷な潔癖さには、妾はつくづく呆れてしまった。また一面に於ては、それだけ彼の人物....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
こかしこで私語が起った。多くはこんな明白な盲管銃創を認めるのを躊躇する古堀老人の
頑迷を非難する声であった。 そんなことは意に介しないらしく、古堀裁判医は洗面器....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ところといい――そのすべてが、一語で魁異と云えよう。しかし、どこか妥協を許さない
頑迷固陋と云った感じで、全体の印象からは、甲羅のような外観がするけれども、そこに....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
った時に、あの美しい皮一重の下に、戒律のためには父と名のつく人をさえ殺しかねない
頑迷な血が培われているのを知りました。御承知の通り童貞女は、天主の花嫁であること....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
と書いてありました。そして、袋を開けると、ブリキの金貨がきらめきました。これで、
頑迷な領主の心もとけ、わかき二人の結婚を許したので、一同はたのしい合唱をして、感....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ことは、無益以上の悪結果を招く。そして、イングランドの強力な軍隊をもって、少数の
頑迷な主族どもを征伐する仕事は、朝飯前の観があった。エセックスは、レインスタアに....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
)に。――わが死後、この意志の遂行さるべきために。 おお、お前たち、――私を厭わしい
頑迷な、または厭人的な人間だと思い込んで他人にもそんなふうにいいふらす人々よ、お....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
みの運動をもってしては、真の融和は求めがたい。たとえば例の徹底的糾弾であります。
頑迷なる世間はあるいはその威力に恐れて、表面両者間の差別が撤廃されるかもしれませ....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
はじめ宿の者一統が難渋するので」 こう云って納めようとした。 林蔵も猪之松も
頑迷ではなかった。こう云われるとそれを押し切って、私闘をすることは出来なかった。....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
じ状態で仲間から侮られ、成績はますます悪く、とうとう中学退学してしまった。父親は
頑迷のため職をくび切られ、この一家もまた庄原の町から立ち退かねばならなくなってし....
「土の中からの話」より 著者:坂口安吾
のだの絶対のものだのと考えたら大間違いだ。江戸時代の田中丘隅という農政家が農民の
頑迷な保守性を嘆じて「正法のことといへども新規のことはたやすく得心せず、其国風其....