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頓服薬
「頓服薬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
頓服薬の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少女地獄」より 著者:夢野久作
ふはい》、堕落しております現代の自分勝手な、利己主義一点張の男性の方々に、一つの
頓服薬《とんぷくやく》として「火星の女の黒焼」を一服ずつ差し上げたいのです。黒焼....
「愚人の毒」より 著者:小酒井不木
ちあなたの診察を乞うたのでした。その結果、おそらく食物の中毒だろうという診断で、
頓服薬をお与えになりますとその効があらわれて、夕方になると嘔吐は治まり、熱も去っ....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
く、次女のさだ子が数日前発熱して頭痛がひどかつた時に、木沢さんに処方してもらつた
頓服薬です。それを西郷薬局に云いつけたのです」
「では、さだ子さんの為の薬を奥さ....
「二つの途」より 著者:豊島与志雄
診察を済すと彼は、ヂガーレン注射を日に八回行うように看護婦に命じた。それから
頓服薬の処方を書いた。 本田が辞し去る時、木下は彼を画室に呼び込んだ。 「容態....
「程よい人」より 著者:豊島与志雄
――この節は、病気をしたらとてもいけませんね。診察料のほか、注射薬、飲み薬、
頓服薬と、どれもこれもばか高いし、その上に滋養物をとらなければならないし、僕のよ....