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「頓知〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

頓知の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
うでなければ病者が信じません、随って薬も自から利かんような事になるですが、医者は頓知頓才と云って先ず其の薬より病人の気を料る処が第一と心得ますな」 鐵「へえー何....
十二支考」より 著者:南方熊楠
れた。途上狐に会って子細を話すと、痴《たわ》けた事を言いなさんな、ラザルスごとき頓知奇《とんちき》の忰《せがれ》が何で怖かろう、われらなどはあの家に二羽ある鶏を....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
。このとき手塚がみなに押されて座席をはなれた。会衆は波の如く動いた。手塚は器用で頓知がある、人まねがじょうずで、活動の弁士の仮声はもっとも得意とするところであり....
少年文学私見」より 著者:豊島与志雄
事実であるが、その面白さ、その興味は、冒険的なもの、怪奇的なもの、感傷的なもの、頓知的なもの、其他勇壮も悲愴も悉く、偶然の機会にかかってるといってもよい。そして....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
た威風だった。 「シーニュ(白鳥)にはシーニュ(合い図)がわかる。」と市民はその頓知《とんち》を得意そうに言った。 その時、遠くの騒擾の響きはまた急に高まった....
家なき子」より 著者:楠山正雄
からせることも知っていた。この犬の尾のふり方にはたいていの人の舌や口で言う以上の頓知と能弁がふくまれていた。わたしとカピの間にはことばは要らなかった。初めての日....
俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
俳句の大家はたいがいじっと案じ入った人であります。俳句などというものは当意即妙で頓知さえあればできるもののごとく心得ている人がずいぶんありますが、そうではありま....