領国[語句情報] » 領国

「領国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

領国の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
ランダ館へ来なんだら予をも訪ぬるつもりだったと。彼予に対するにその礼を尽くし彼の領国へ往けばすべての英国人を優待せんと申し出でられたと筆し居る。一七三二年版チャ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
とおり、それなる一書は次のごとく書かれた松平伊豆守のお直筆でした。 「こは余が領国武州|忍《おし》に育ちし者に候《そうろう》も、希代なるわざ二つあり、下人に捨....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
り一足お先に京城へ逃げ込んだ。太閤秀吉聞いて、日本の武威を汚すものとして、吉統の領国をとり上げた。 平壌に於ける敗戦までは、まだまだ積極的な態度であったが、こ....
応仁の乱」より 著者:菊池寛
れて敢て兵火の中に投じなかった。ところが、積極的な宗全は、自ら幕府に説いて勝元の領国を押収せんとした。かく挑発されて勝元も、其の分国の兵を募り、党を集めたのであ....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
。尚三十人の蜈蚣衆――すなわち忍術の名人達が、隣り部屋に詰めていた。 わざわざ領国から夜を日に継ぎ、馳せ参じた者もあった。 信玄は脇息に倚りかかりながら、上....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
破り得るものは何。 それはもとより、父の干渉ではありません。父といえども、この領国に足を踏み入るることの危険は、知りつくしていなければなりません。否、父こそ最....
クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
て、汝の命令のままになるような、さまざまの恐怖をもてその祭壇を装飾せよ。こは汝の領国なればなり。ながらしかし愛されたる、尊敬せられたる、名誉づけられたる頭からは....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
行って千光寺をつくった。この時から次第に好転して、ヒダがだんだん他国と同じような領国になったように思います。 真如は廃太子|高岳親王の僧名です。親王は嵯峨帝の....
私本太平記」より 著者:吉川英治
め。 足利ノ庄の曹司又太郎高氏は、およそ九十日ぶりで、忍び遍歴の旅を了え、わが領国の土をふんだ。 そして、父母のいる屋形の地、一族郎党のむらがり住む足利の町....
私本太平記」より 著者:吉川英治
大江氏系図」によると、大江広元の子季光以後、愛甲郡毛利に住み、ほどなく越後南条の領国へ移って行き、経光、時親、と代をかさねている。 そして、この微々たる家が、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
遠くは房総から、甲信の方面にまでわたっていた。それも、 一々|参府ニ及バズ、各、領国ヨリ即日、出兵セヨ という急命で、宗徒の大小名二十一家が狩りもよおされ、現....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
この春で、連載も足かけ四年になった。かえりみると、社会状態さえ変っている。被占領国はともあれ独立し、そしてなお、ぼくらの土壌には真の平和が約されたというのでも....