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「領巾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

領巾の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
の中でも、卑《いや》しいものの娘でない事は、彼等の肩に懸《かか》っている、美しい領巾《ひれ》を見ても明かであった。彼等はその領巾を微風に飜《ひるがえ》しながら、....
伸子」より 著者:宮本百合子
瓶を捧げて来る楽しげな構図だが、王女の下脹れた豊かな頬と云い、大どかな眉と云い、領巾《ひれ》をかついだ服の様子と云い、所謂《いわゆる》天平時代の風俗そっくりであ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
みこと》の女|須勢理毘売《すせりびめ》が、大国主命《おおくにぬしのみこと》に蛇の領巾《ひれ》を授けて、蛇室中の蛇を制せしめたとあれば、上古本邦で女がかかる術を心....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
離は充分にある。 「友さんかい」 船ばたに現われた女人の一隊。その中でも一人が領巾《ひれ》をふる。 「よっちゃん――一足で後《おく》れっちゃったよ」 米友が....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
サムライ」とその実質を一にするものなりしなり。仁徳天皇の皇子住吉仲皇子の近習に刺領巾と称する隼人あり、瑞歯別皇子に誘われ矛を執りて仲皇子を刺し殺す。また実に「サ....
古事記」より 著者:太安万侶
つて、呼《よ》び入れて蛇のいる室《むろ》に寢させました。そこでスセリ姫の命が蛇の領巾《ひれ》をその夫に與えて言われたことは、「その蛇が食おうとしたなら、この領巾....