» 頬が

「頬が〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

頬がの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
を聞きすましでもするように、わざとまじめな顔をして天井を眺めた。外気にさらされた頬が赤くなって、小さな鼻の穴のまわりが、息をするたびに動いている。 「あのね、お....
田端日記」より 著者:芥川竜之介
三十日 朝起きたら、歯の痛みが昨夜よりひどくなった。鏡に向って見ると、左の頬が大分腫れている。いびつになった顔は、確にあまり体裁の好いものじゃない。そこで....
路上」より 著者:芥川竜之介
て、叮嚀《ていねい》に初対面の会釈《えしゃく》をした。幸《さいわい》、彼の浅黒い頬がいつになく火照《ほて》っているのには、誰も気づかずにいたらしかった。 する....
星座」より 著者:有島武郎
さんの顔には痛ましいという表情が眼と眉との間にあからさまに現われて、染まりやすい頬がかすかに紅く染まった。園はそれをも快く思った。 「だから今日の英語は休みたい....
」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
眼付をして、美しい鼻を持って居た。それだから春の日が喜んでその顔に接吻して、娘の頬が赤くなって居るのだ。 クサカは生れてから、二度目に人間の側へ寄って、どうせ....
聖書」より 著者:生田春月
方へふり向けてロセッティを見ていた。この頗る冥想的な場面に女中さんの紅くふくれた頬が例の階段上の弾奏を先き触れにして現れた、と思うと、いきなりぷっと噴き出した。....
伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
、茶の中折を真深う、顔を粛ましげに、脱がずにいた。もしこの冠物が黒かったら、余り頬が白くって、病人らしく見えたであろう。 こっくりした色に配してさえ、寒さのせ....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
す。」 と、凜とした眦の目もきっぱりと言った。簪の白菊も冷いばかり、清く澄んだ頬が白い。心中にも女郎にも驚いた容子が見えぬ。もっともこのくらいな事を気にしては....
縁結び」より 著者:泉鏡花
、はらはらと涙を落した。 どうしたの? と飛ついて、鬢の毛のほつれた処へ、私の頬がくっついた時、と見ると向うの軒下に、薄く青い袖をかさねて、しょんぼりと立って....
黒百合」より 著者:泉鏡花
追懸けて、引捕え、手もなく頸の斑を掴んで、いつか継父が児を縊り殺した死骸の紫色の頬が附着いていた処だといって今でも人は寄附かない、ロハ台の際まで引摺って来ると、....
式部小路」より 著者:泉鏡花
から駆出して、」 「件の通天門を入ると、赫と明く、不残真紅。両方から路をせばめて頬がほてるようだが、それは構わん。 お夏さんは、と見るとこの一条路、大分長いの....
朱日記」より 著者:泉鏡花
まで、むらむらと懸る、と黒雲が走るようで、はらりと吹分ける、と月が出たように白い頬が見えたと云う…… けれども、見えもせぬ火事があると、そんな事は先生には言憎....
白金之絵図」より 著者:泉鏡花
歩行いたり、窺ったり、何ぞ、用かと云うのだ。な、それだに因ってだ。」 もの云う頬がだぶだぶとする。 「されば……」 「いやさ、さればじゃなかろう。裏へ入れば、....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
すも憚りだが、袖で隠して。」 「いいえ、いいえ。」 おくれ毛が邪慳に揺れると、頬が痩せるように見えながら、 「嬉しい、胸が見えるんです。さ、遮るものなしに通っ....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
蔽を掛け、赤い切で、みしと包んだヘルメット帽を目深に被った。…… 頤骨が尖り、頬がこけ、無性髯がざらざらと疎く黄味を帯び、その蒼黒い面色の、鈎鼻が尖って、ツン....