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頭を痛める
「頭を痛める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
頭を痛めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「こころ」より 著者:夏目漱石
温かい好《い》い心持だったのです。 単純な私は従妹との結婚問題について、さほど
頭を痛める必要がないと思っていました。厭なものは断る、断ってさえしまえば後《あと....
「あめんちあ」より 著者:富ノ沢麟太郎
きっているかのように振舞うた。 間もなくして彼と青沼とは散歩に出かけた。電車は
頭を痛めるという我儘《わがまま》な彼の申し出から二人は歩いた。空は重苦しく垂れ下....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
えたってお前、己ら手合いは人間様の様に智慧がありあまんじゃ無えから、けちな事にも
頭を痛めるんだ。話がよ、何うしてくれようと思ったんだ。娘の奴をイフヒムの前に突っ....
「風呂供養の話」より 著者:田中貢太郎
したいと申し込まれていると云うことを聞かされた。勘右衛門の苦悶は絶頂に達したが、
頭を痛めるのみでどうすることもできなかった。 旅僧は潔癖で、風呂が好きであった....
「虎」より 著者:岡本綺堂
ると、いくらインチキにしても種が尽きて来る。その出し物の選択には、彼らもなかなか
頭を痛めるのだ。殊に両国は西と東に分れていて、双方に同じような観世物や、軽業、浄....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
新宿区に住み、十八を頭に四人の子供があり、主人は経師屋です。 ところで、税金で
頭を痛めるのは何処様でも同じことでしょうが、税金ではほんとに身を切られるような想....