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頭割
「頭割〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
頭割の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
ただただわずかに憲法発布式のときに貧乏人に一万円……一人に五十銭か六十銭くらいの
頭割をなしたというような、ソンナ慈善はしない方がかえってよいです。三菱のような何....
「貧しき人々の群」より 著者:宮本百合子
は、さほどの悪い影響も及ぼさないのだと思わないではいられなかった。 若し私が、
頭割に百円ずつもやったとしたら、彼等はその金の尽きるまではのらくらして暮して、ま....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
喩えを説き、昭陽に軍《いくさ》を罷《や》めしめた。一盃の酒を数人飲まんとすれど、
頭割りでは飲むほどもなく一人で飲むとあり余るから、申し合せて蛇を地に画き早く成っ....
「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」より 著者:宮本百合子
の農村で文化はどの位急速に向上しつつあるかが分る。 ひっくるめて、一人ずつ児童
頭割の教育予算がどの位殖えるか見よう。 児童一人宛教育年支出予算 一九二八年....
「今にわれらも」より 著者:宮本百合子
されて二年間は税を免除する。 一、その後の税率は、集団農場の全収入を集団農場員の
頭割にして、その額がその地方の個人経営の農民の平均収入より少なかった場合は免除。....
「遺言状・遺族善後策」より 著者:二葉亭四迷
遺言状 一 余死せば朝日新聞社より多少の涙金渡るべし 一 此金を受取りたる時は年齢に拘らず平均に六人の家族に
頭割りにすべし例せば社より六百円渡りたる時は
頭割にして一人の所得百円となる計算也....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。 でも、苦情も不平も出ないのは、当人がその分配の席にいないからです。それで、
頭割りをする役割は、当人の主張の無いのに、当人に代って割増しを主張するほどの好意....
「泡盛物語」より 著者:佐藤垢石
以上のような賃銀であるけれど、この賃銀のうちから親爺に頭をはねられ、また難工事は
頭割りとなっているから、早暁から夕方まで働いたところで、一日金一円の収入を得ると....
「醤油仏」より 著者:吉川英治
と、 「おい、待っていたんだ」 と、すぐに三公が調子づいて、 「おめえも、この
頭割りに入っているんだから、そのつもりでいな」 「な、なんですか、それは」 「馬....