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「頭突き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

頭突きの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
さと入って了った。寝ると云っても六畳二室の家、唐紙一重に主人組は此方、客は彼方と頭突き合わせである。無い蒲団を都合して二つ敷いてやったら、御免を蒙ってお先に寝る....
十二支考」より 著者:南方熊楠
て落ち、片脚を損じて走り得ず。近くに豕箱あるを見付けて這い往き、戸を開くと大豕二頭突き出て去った。跡へ入って身を潜め誰か通らば救いを乞わんと思いいる内、暁方《あ....
雪霊続記」より 著者:泉鏡花
犬は山を乗るように入ります。私は坂を越すように続きました。 ドンと鳴って、犬の頭突きに、扉が開いた。 余りの嬉しさに、雪に一度手を支えて、鎮守の方を遥拝しつ....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
たという事を聞いちゃア遁さねえ地獄耳、手前の跡を付けて来て、転んだ振りで荒稼ぎ、頭突きといって横腹を頭で打って息の音とめ、お気の毒だと介抱して呑ませた薬は麻痺薬....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
を上げて、切り下ろそうとしてのしかかって来た兵馬の肩へガッとばかりに、自分の頭で頭突きをくれた。が、結果どうなったろう? 疲労をしている紋也の頭突きが、猛気に精....
おりき」より 著者:三好十郎
えかい!(言いながら今度は百姓に飛びかかり、その帯のわきを両手で掴み、百姓の腹に頭突きをするように頭を当てて、グリグリしながら、両脚をピンピン跳ねる。孫が久しぶ....
五重塔」より 著者:幸田露伴
お大金の剰れるあり。これをばいかになすべきと役僧の円道もろとも、髪ある頭に髪なき頭突き合わせて相談したれど別に殊勝なる分別も出でず、田地を買わんか畠買わんか、田....