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頭骨
「頭骨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
頭骨の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
その学名をオリクトラグス・クニクルスという。野生の熟兎は兎より小さく耳と後脚短く
頭骨小さくて軽い。しかのみならず兎児は毛生え眼開いて生まれ、生まるると直ぐに自ら....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
上に片手を置いていったのである。 「これがね、いわゆる小頭というやつだ。つまり、
頭骨の発達がなく脳量がない。したがって、智能の度が低いという原人骨同様だ」 原....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
足袋を履き紫襴の袈裟をつけた所には、流石争われぬ貫録があった。創傷は、顱頂骨と前
頭骨の縫合部に孔けられている、円い鏨型の刺傷であって、それが非常なお凸であるため....
「言葉の不思議」より 著者:寺田寅彦
で「カハラ」は頭の事である。ギリシアやマレイとほとんど同一である。 アラビアの
頭骨 qahfun は「カフフ」で「かうべ」に近い。 英語の円頂閣 cupol....
「人体解剖を看るの記」より 著者:海野十三
して、左の耳の上までスーッと一と息に引いた。五厘刈の下から、白い筋が見えてきた。
頭骨が現れたのである。こうして耳から上が、縦に立ち切られたのであった。 医師は....
「鯛釣り素人咄」より 著者:佐藤垢石
こけ、色は頭の上側から背にかけ、また胸鰭が薄い黒紫色に彩られて、いわゆる赤髭金鱗
頭骨に節を作るという容をそなえている。つまり、関西地方では、この乗っ込みの鯛を最....
「迷信解」より 著者:井上円了
信ずることはできぬ。 民間にて天狗の骸骨と称して保存せるものがある。これは魚の
頭骨に相違ない。多分、海豚の骨ならんということじゃ。また、天狗の爪というものがあ....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
古い道路をあるいていて、ある一つの坂の崖下に、四角な穴を掘り窪めて、本ものの馬の
頭骨を安置したのを見たことがある。奥羽地方でも人の家の入口などに、杙を打って同じ....