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頴
「頴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
頴の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
仙術を伝えられ、遂にその秘訣を得て、心のままに鬼を使うことが出来るようになった。
頴川の太守、史祈という人がそれを聞いて、彼は妖法をおこなう者であると認め、役所へ....
「運命」より 著者:幸田露伴
郎卓敬というもの、密疏を上る。卓敬|字は惟恭、書を読んで十行|倶に下ると云われし
頴悟聡敏の士、天文地理より律暦兵刑に至るまで究めざること無く、後に成祖をして、国....
「長崎の印象」より 著者:宮本百合子
の方に小さく見えた。 雨中、福済寺を見る。やはり黄檗宗で、明の帰化人、陳冲の子
頴川藤左衛門が尽力して盛大ならしめた寺だ。門前で俥を下り、高い石段を登りつめて甃....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
に。 十二月一日(消印) 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(新作帯地陳列会より「
頴川陶象綴錦」の絵はがき)〕 光子さんが動坂の絵をかくので一緒に来ました。あの....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
式に思い切って目新しい。私はここへも教会の縁故で矢島楫子女史からそのお弟子の藤村
頴子女史に紹介をもらって行ったのであった。女史は札幌の北星女学校に教鞭を取ってお....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
実際に花のないものだと思って無花果と書いたので、この無花果の字面は明《みん》の汪
頴《おうえい》の『食物本草《しょくもつほんぞう》』に初めて出ている。そしてこの果....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
うじつ》開かなく、また夜中もむろん閉《と》じている。閉じるとその形が筆《ふで》の
頴《ほ》の形をしていて捩《ねじ》れたたんでいる。色は藍紫色《らんししょく》で外は....
「三国志」より 著者:吉川英治
廻れ。今なら、伐取り勝手次第」と、けしかけた。 宋憲、魏続の二将はいちはやく汝
頴地方へ軍を突き出して、小沛のうしろを扼し、本軍は徐州を発して正面に小沛へ迫り、....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ているものの、田能村竹田の山中人饒舌は「予、宮本武蔵ノ画|布袋図ヲ蔵ス、筆法|雋
頴、墨色|沈酣、阿堵一点、突々人ヲ射ル。又、設色馬十二題図ヲ観ル、朱ヲ施シ粉ヲ填....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
澄み切った朝の大空は、何か期待を絶した暗示でも受けたもののように激しく動揺して、
頴敏な神経繊維――軽い一触にもピリリッと顫える――そんなものが大気の分子という分....