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「頸椎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

頸椎の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
だった。 「いや、純粋の心理病理学さ」法水は暗い顔をして云い返した。「ところで、頸椎は調べたろうね。僕はクインケじゃないが、恐怖と失神は頸椎の痛覚なり――と云う....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
抉りながら斜上に突き上げているのですから気道は水平の刃で貫いてあります。そして、頸椎骨の第二椎辺をかすめた所が創底になっているのですぞ。」 それにいちいち点頭....
堺事件」より 著者:森鴎外
かった。 「馬場君。どうした。静かに遣れ」と、箕浦が叫んだ。 馬場の二の太刀は頸椎を断って、かっと音がした。 箕浦は又大声を放って、 「まだ死なんぞ、もっと....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
肩胛骨《かたぼね》が外《はず》れている、それで左の手がブラブラだ」 「へえ」 「頸椎《くびのほね》には異状がない」 「へえ」 「胸脇《むねわき》の骨が折れて肺へ....
闘牛」より 著者:野上豊一郎
で牛をからかうのであるが、左手はいつも遊ばせている。最後にその剣を突き刺す時は、頸椎骨の急所をねらって、一気に心臓まで突き通すと、牛は一たまりもなく瞬間に斃れる....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
酷い!」法水が辛っと出たような声で、「軟骨が滅茶滅茶になっているばかりじゃない、頸椎骨に脱臼まで起っているぜ。どうして、吾々には想像も付かぬような、恐ろしい力じ....