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頼光
「頼光〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
頼光の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「桃太郎」より 著者:芥川竜之介
ごとく真実と認めるのは、――わたしはこの二十年来、こういう疑問を抱いている。あの
頼光《らいこう》や四天王《してんのう》はいずれも多少気違いじみた女性|崇拝家《す....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んは無論喜んで引き受けた。 そこで、おじさんは考えた。昔話の綱や金時のように、
頼光の枕もとに物々しく宿直を仕るのはもう時代おくれである。まず第一にそのおふみと....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
、無用の弁に近いかとも思われます。ともかくも古来有名な物になって居りまして、かの
頼光の大江山入りなども恐らくこれが粉本であろうと思われますから、事実の有無を問わ....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
が、勝頼落延びたりと見届けると、岡の上に馬を乗り上げ、「六孫王|経基の嫡孫摂津守
頼光より四代の孫源三位頼政の後裔馬場美濃守信房」と名乗った。塙九郎左衛門直政の士....
「花吹雪」より 著者:太宰治
今でも人気があるのは、源氏の人たちが武術に於いて、ずば抜けて強かったからである。
頼光をはじめ、鎮西八郎、悪源太義平などの武勇に就いては知らぬ人も無いだろうが、あ....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
じゃないのに、そんな上半身水晶とやらの化物を退治するのには、まず弓矢八幡大菩薩、
頼光、綱、八郎、田原藤太、みんなのお力をたばにしたくらいの腕前でもなけれや、間に....
「青衣童女像」より 著者:寺田寅彦
当時は町の夜店に「のぞきからくり」がまだ幅をきかせていた時代である。小栗判官、
頼光の大江山鬼退治、阿波の鳴戸、三荘太夫の鋸引き、そういったようなものの陰惨にグ....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
は万一、足もとへ飛んで来た時、逃げ出すのに都合よいためである。私はいつも大江山の
頼光を想い浮べて、悲壮な感にさえ打たれる。 無我夢中になぐりつけ、蝿たたきは、....
「金太郎」より 著者:楠山正雄
のきこりと見せたのはじつは碓井貞光といって、その時分日本一のえらい大将で名高い源
頼光の家来でした。そして御主人から強い侍をさがして来いという仰せを受けて、こんな....
「大江山」より 著者:楠山正雄
一 むかし源
頼光という大将がありました。その家来に渡辺綱、卜部季武、碓井貞光、坂田公時という....
「羅生門」より 著者:楠山正雄
一
頼光が大江山の鬼を退治してから、これはその後のお話です。 こんどは京都の羅生門....
「鵺」より 著者:楠山正雄
誉を担うようになったかと申しますと、いったいこの頼政は、あの大江山の鬼を退治した
頼光には五|代めの孫に当たりました。元々武芸の家柄である上に、生まれ付き弓矢の名....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
代の人気を吸い寄せる最大の原因であったらしい。仲光の母が綾部保という侍に化けて、
頼光の館へ美女丸の命乞いに来るくだりは、原作者も渡辺綱の伯母から脱化したものであ....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
の市郎と三個の屍体とを厳重に守っていた。 松明を把ったる巡査と他数名の勇者は、
頼光の四天王が大江山へ入ったような態度で、再び窟へ引返した。巡査が先ず畚に乗って....
「活人形」より 著者:泉鏡花
読本でこそ見たれ、婦人といえば土蜘蛛に縁あり。さしずめ我等は綱、金時、得右衛門の
頼光を中央にして、殿に貞光季武、それ押出せと五人にて、棍棒、鎌など得物を携え、鉢....