頼山陽[語句情報] »
頼山陽
「頼山陽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
頼山陽の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
一党の中では、いちばん身分が高かった。 天野新一郎は、少年時代から学問好きで、
頼山陽の詩文を愛読しているために、その勤王思想の影響を受け、天朝の尊むべく幕府の....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
彼は煙りを強く吹きながら、帳場に働くおてつの白い横顔を眺めた。そうして、低い声で
頼山陽の詩を吟じた。 町の女房らしい二人連れが日傘を持ってはいって来た。かれら....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
て陣中へ帰ると、すぐに晴信は庄八郎を呼んだ。ここで密談が行われる。それからの事は
頼山陽が、作者のような悪文でなく非常な名文で書いている。 以帰献。一軍大驚。云々....
「三人の相馬大作」より 著者:直木三十五
々と、いかなる身分の者、いかなる用件といえども、紹介する者無しには、面謁せぬと。
頼山陽先生さえ、断ったというが――たわけた沙汰だ。大作も、その弟子だから、見えす....
「惜別」より 著者:太宰治
ですが、しかし、僕の文章は、まるで、なっていません。支那の杉田玄白よりも、支那の
頼山陽になるのは、僕には百倍も、むつかしいような気がします。結局、政治家も医者も....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
る。 この文章は、イデオロギーという言葉とその実体との変遷を述べ、次いでこれを
頼山陽の「勢」と「人」との関係について、又物徂徠や太宰春台の学問観について、説明....
「別れたる妻に送る手紙」より 著者:近松秋江
なさそうに、 「あなた、私に詩を教えて下さい。私詩が好きよッ。」と、言って自分で
頼山陽の「雲乎山乎」を低声で興の無さそうに口ずさんでいる。 その顔を、凝乎と見....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
れに抗議する者なく、四民もまたこれにならされて疑う者なき有様であった。後世の史家
頼山陽のごときは、「北条氏の事我れ之を云ふに忍びず」と筆を投じて憤りを示したほど....
「学生と読書」より 著者:倉田百三
強い気がする。 「予を秀才といふはあたらず、よく刻苦すといふはあたれり」といった
頼山陽の言は彼のすなおな告白であったに相違ない。 つとめて書を読み、しかもそれ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
せてやる。」とも言った。また、「そろそろ引きかえして、日田町に一晩泊り、そこから
頼山陽を学んで筑水下りをやってみてはどうじゃな。」とも言った。 時計はとうとう....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
座に置いて
「いよいよ、天下、動乱かのう」
一人が
「月丸」
と、呼んで
「
頼山陽の倅を存じているか」
「三樹か」
「三樹三郎が、捕えられた。今、聞いて参っ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
第一級の料亭よりも貫禄がありそうだが、この春雨の間で端唄「春雨」が作られたとか、
頼山陽の食客の間だとか曰くインネン多々あっても一向に面白くもないものばかりだが、....
「二階から」より 著者:岡本綺堂
。彼は煙を強く吹きながら、帳場に働くおてつの白い横顔を眺めた。そうして、低い声で
頼山陽の詩を吟じた。 町の女房らしい二人|連が日傘を持って這入って来た。彼らも....
「時勢と道徳観念」より 著者:喜田貞吉
らないことではあるが、当時の野武士にそんな事は珍らしくなかったのであろう。それが
頼山陽の筆に上ったが為に、この事のみが世に喧伝せられて、真の大悪党大盗賊が蔭で冷笑している世の中だ。....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
下に打ち寄せて来る波は、千千石湾から天草灘を越えて――万里舟を泊す天草の灘、と、
頼山陽の唄ったあの天草の灘から、遠く東支那海へと列なっているのでしょう。 そし....