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「題する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

題するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
一 数日前本欄(東京朝日新聞の文芸欄)に出た「自己主張の思想としての自然主義」と題する魚住氏の論文は、今日における我々日本の青年の思索《しさく》的生活の半面――....
恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
そして当分知らない顔をしているのだ。そして、夏休みがすんだ頃、“恐龍艇の冒険”と題する例の写真を発表して、全世界をげらげらと笑わせてしまおうというのだ。これが正....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第十四の男は語る。 「わたくしは随園戯編と題する『子不語』についてお話し申します。 この作者は清の袁枚で、字を子才といい....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
ろいろ探したのです。すると果して書類函の一つの抽出に、「月世界の生物について」と題する論文集を発見いたしました。 怪物が月に関係のあることは、兄はすでに感づい....
獄中消息」より 著者:大杉栄
。僕も賛成する。そこで大体の方針に関する僕の意見を述べて見よう。 まず第一に改題するがいい。いつかも議論のあったように『新婦人』などはどうかと思う。そしてその....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
かしいことですね」と、バーグレーヴ夫人も言った。 「ノーリスさんが円満なる友情と題する詩の美しい写本を持っていられましたが、ほんとうに立派なものだと思いました。....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
きにも、その事蹟を調査するために、上州沼田その他に旅行して、「上野下野道の記」と題する紀行文を書いているが、それには狂歌や俳句などをも加えて、なかなか面白く書か....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
けで、数頁にわたる。けれども電気磁気に関する重要なる論文は、「電気の実験研究」と題する三巻の本におさめられ、電気磁気以外のおもなるものは、「化学および物理学の実....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
の説に対する評論について 碩果生 去る十三日の国民新聞に「瘠我慢の説を読む」と題する一篇の評論を掲げたり。これを一読するに惜むべし論者は幕末外交の真相を詳にせ....
高原の太陽」より 著者:岡本かの子
年から招待されて、上野の展覧会場へその秋の傑作の一つと評判の高い「高原の太陽」と題する青年の出品画を観に行った。....
画道と女性」より 著者:上村松園
片双の屏風を思い浮かべました。それは、先年聖徳太子奉讃展覧会に出陳した、「娘」と題する徳川中期頃の町娘二人を描いたものでした。そのことをお話して、その片双を描き....
妖怪学」より 著者:井上円了
るものの中に、糸引きの名号と称するものあり。すなわち、名号とは「南無阿弥陀仏」と題する六字にして、これに対して合掌礼拝するときは、その手より糸の出ずるを見るとい....
迷信解」より 著者:井上円了
と思う。 尋常の『修身書』に出ておる、武士が瓢箪を切りたる話は、『珍奇物語』と題する書中に出ておる。また、祈祷者が神酒徳利に鰍をいれたる話は、『閑際筆記』に見....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ウスの条約に挙国の不平が沸騰した時に偶然東京朝日の編輯局で書いた「ひとりごと」と題する桂首相の心理解剖の如きは前人未着手の試みで、頗る読者に受けたもんだ。(この....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
ん。わが国の護摩札のごとし。また、街上に売卜者多し。わが浅草観音の門前のごとし。題するに「毎事卦資二仙」とあり。また、室内をうかがい見るに、あるいは観音の像をか....