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「題を出す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

題を出すの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
風の又三郎」より 著者:宮沢賢治
そのうち先生は教壇へ戻って二年生と四年生の算術の計算をして見せてまた新しい問題を出すと、今度は五年生の生徒の雑記帳へ書いた知らない字を黒板へ書いて、それにか....
中味と形式」より 著者:夏目漱石
は甲にも乙にも丙にも凌駕《りょうが》しているからあててみろというような数学的の問題を出す世の中だから子供から質問が出るのも無理はない。しかし困ります。楠正成と豊....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
。わずかに、試験問題の合理化(なるべく受験準備の如何によって規定されないような問題を出すこと)、受験準備の弾圧、父母への訓戒(良い学校への虚栄! を捨てよ)云々....
高浜虚子著『鶏頭』序」より 著者:夏目漱石
おめ》に懸《かか》った事のない門外漢である。だからここに禅味|抔《など》という問題を出すのは自分が禅を心得て居るから云うのではない。智識《ちしき》のかいたものに....
ソヴェト・ロシアの素顔」より 著者:宮本百合子
うと、主題は一つだ。それはどういうことかというと例えば学年のプランが「春」という題を出す。そうすると、春は大人が都会及農村でどういう働きをするか、大人の働きを子....
未開の花」より 著者:宮本百合子
腹したりした。現実の感覚を知らぬジュネヴィエヴは、非常に率直に、具体的な言葉で問題を出すが、情熱がさめているアンネットの方は、すべてをもっと抽象的に話す。これも....
明日をつくる力」より 著者:宮本百合子
部とはよく調和して活動できるけれども、大人の男子組合員とは役員の選出の点でも、議題を出す分量でも、いろいろなことで女の人がまだまだ不満をもった状態におかれている....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
いうようなことは、少し異なことだといわねばなるまい。 四 風刺文学という風に問題を出すから、見方や書き方という主観的作為の問題ででもあるように見え、その意味で....
新学期行進曲」より 著者:海野十三
んね。お前たちはもっとゆっくりした気持で勉強せんけりゃいかん。さあそこで奇抜な問題を出すぞ。この答案がうまく出来れば試験パスじゃ。これは立体幾何学の問題じゃ、え....
生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
で、これは禅宗のほうでもそうでありますが、始め題を出しまして、「趙州の無」という題を出す。狗子に仏性があるかないか。と問われて、趙州が無といった。その無というも....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
即ち『八犬伝』の名所旧蹟である。一体大塚城というのはドコにあったろう? そんな問題を出すのがそもそも野暮のドン詰りであるが、もともと城主の大石というのが定正の裨....
式部小路」より 著者:泉鏡花
、ねえ竹永さん。 よくも、悪くも、背中に大蛇の刺青があって、白木屋で万引という題を出すと、同氏御裏方、御後室、いずれも鴨川家集の読人だから堪らない。ぞ、や、な....
簪を挿した蛇」より 著者:中谷宇吉郎
というのも結構である。絵やグラフを見せて「以上の事から何が分るか」というような問題を出すのも悪くはない。少くも先生はどういう答を期待しているだろうかと子供たちに....