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題名
「題名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
題名の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
った。その点において、事件発見者のハリ・ドレゴが、“巨船ゼムリヤ号の発狂事件”と
題名をつけたことは、寧《むし》ろ彼の頭脳のよさを証明していたものといっていいのだ....
「蠅男」より 著者:海野十三
鏡のすぐ傍に挿しこんであった白い細長い紙を外しに懸った。それは函の中の一銭活動の
題名を書いてある紙札であった。 「おやッ。――」 帆村は、なんとはなしにギョッ....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
帳簿《ちょうぼ》が課長の前に置かれた。「事件|引継簿《ひきつぎぼ》第七十六号」と
題名がうってある。課長は大湯呑を左手に移し、右手の太い指を延ばして帳簿の天頂《て....
「すり替え怪画」より 著者:海野十三
れはルウベンスの描いた「宝角を持つ三人のニンフ」であった。 これは縦長の画で、
題名のとおり三人のニンフが画面に居て、花や果実のあふれ出てくる宝角という円錐形の....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
冊の切抜帳を引張り出して、これを机の上に、ひろげた。この切抜帳には、ものものしい
題名がついている。曰《いわ》く「岡部一郎戦車博物館第一号館」と! 岡部一郎戦車....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
はじめに この「四次元漂流」という妙な
題名が、読者諸君を今なやましているだろうことは、作者もよく知っている。 だが作....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
像となつて残つている。 日本の新派の写真も二種類ばかり思い出すことができるが、
題名も筋もわからないから人に伝えることはできない。 ただそのうちの一本の写真が....
「『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
というものを興したが、そのときに書いたものである。そのときは『遺言状放送』という
題名であった。僕は翌昭和三年に、処女作の探偵小説『電気風呂の怪死事件』を書いたが....
「作画について」より 著者:上村松園
息女の生き霊が出て来ますが、あれからヒントを得て描いたもので、最初は「生き霊」と
題名をつけましたが、少し露わすぎるので、何かいい題はないかと思案の末、謡曲の師の....
「簡潔の美」より 著者:上村松園
葵の上」からヒントを得て、生霊のすがたを描いた「焔」を制作したときのことである。
題名その他のことで金剛巌先生のところへ相談にまいった折り、嫉妬の女の美しさを出す....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
ない。――山人の研究を別として、ただ伝説と幻象による微妙なる山姫に対して、濫なる
題名を遠慮した所以である。 それから――暑い時分だから、冷いことも悪くない。―....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
たものは期待を裏切られて失望した。 『其面影』を発表するに先だちて二葉亭は新作の
題名について相談して来た。「二つ心」とか「心くずし」とか「新紋形二つ心」とかいう....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
な神秘性が附与され、中の意味が判らないでも、これを読誦し、書き写し、または表題の
題名を唱えるだけで現実生活上にさえ功徳があるものだと信じられて来た。ところがいま....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ちょっとそう思われます。しかし、そこにこの般若心経の偉大さがあるのです。この経の
題名である般若というのは智慧ということでありますが、智慧を以て一度この人生の姿の....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
魯迅さんという人は実にきちょう面と積んであって一冊一冊の重要記事は一冊一冊に
題名を書いた見出しがはさんでありました。単行本にも同じようにしてありました。 ....