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題材
「題材〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
題材の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
イン》でも、この口碑が伝わっていない国は、ほとんど一つもない。従って、古来これを
題材にした、芸術上の作品も、沢山ある。グスタヴ・ドオレの画は勿論、ユウジァン・ス....
「二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
れたのが可いのではない。忘れさせたのが雀なのである。 モウパッサンが普仏戦争を
題材にした一篇の読みだしは、「巴里は包囲されて飢えつつ悶えている。屋根の上に雀も....
「映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
具体的表現という、自慢の武器を使用することをやめなければならぬ。しかるに、映画的
題材とは、映画の表現能力を、力いっぱい出しきれるような対象の謂でなければならぬ。....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
人家の庭に栽えるものでは無いとさえも云われているが、絵画や俳句ではなかなか重要の
題材と見なされている。 十郎の簑にや編まん青薄 これは角田竹冷翁の句である....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
。里見の家が連綿としていたら、八犬伝は世に出なかったに相違ない。馬琴はさらに他の
題材を選ばなければならないことになったであろう。 馬琴の口真似をすると、閑話休....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
き、やがて来る暁までの余裕がズンズン短くなってゆくのだった。なにか早く、書くべき
題材を考えつかないことには、一体これはどういうことになるんだ。時刻は午前二時三十....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
米国製のものであろうといっているけれども、米国製品にしばしば見るカウボーイなどを
題材にしたものは、とかくに筋や見た眼が同一に陥りやすくて面白味がない。けれども探....
「人造物語」より 著者:海野十三
つ。 それは今から七年ほどの昔に、本誌に御馴染の延原謙氏が、人造犬や人造人間を
題材にした小説を発表せられた、と云うと鳥渡、僕達には面白いことなのである。その小....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
私が確固たる反戦の信念を持ちつづけたためではなく、たまたま病身のため、そのような
題材をつかむ機会に恵まれなかつたり、その他諸種の偶然的なまわり合せの結果にすぎな....
「作画について」より 著者:上村松園
自分の画歴をふりかえって見ますと、ある時代には徳川期の錦絵的な
題材を好んで主題にとっていたり、またある時代には支那風の影響に強く支配されていた....
「画道と女性」より 著者:上村松園
ある。その頃からのことを思い出してみると、新田義貞や、平重衡や、源頼政やの古事を
題材としたことなどもあり、大石義雄とお軽の別れの場面を描いたり、朝顔日記の深雪を....
「謡曲と画題」より 著者:上村松園
当然のことと言わねばなりません。 それで謡曲に描かれている事象はすべてこれ絵の
題材と言っていいくらいでしょう。 よほどの高い内容をもったものでないと、謡曲に....
「最初の出品画」より 著者:上村松園
の軸物を見ているところを描いたものであった。 どんなところから「四季美人図」の
題材構想を考えたかと言うと、別に深い仔細があったわけではなく、万象の萌え出でる春....
「かたき討雑感」より 著者:岡本綺堂
にこのかたき討について研究していられるらしい。どうか在来の単調を破るような新しい
題材を発見されることを望むのである。 ◇ わが国のかたき討なるものは....
「土田さんの芸術」より 著者:上村松園
さんはよく舞妓を研究していられた。最初は文展に〈三人の舞妓〉が出た。国展にも同じ
題材の作が出た。腰掛けたのがあり、座ったのがあり、かがんだのがあり、同じ
題材を取....