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題目
「題目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
題目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
公に行った。するとそこの旦那《だんな》は大の法華《ほっけ》気違いで、三度の飯も御
題目を唱《とな》えない内は、箸をとらないと云った調子である。所が、平吉がお目見得....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
特に研究しようとしているのは、何ですか。」
「維新史です。」
「すると卒業論文の
題目も、やはりその範囲内にある訳ですね。」
本間さんは何だか、口頭試験でもうけ....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
》、耐幽夢《ゆうむにたう》孤雁《こがん》漢宮秋《かんきゅうのあき》」とか何とか、
題目正名《だいもくせいめい》を唱《とな》う頃になると、屋台の前へ出してある盆の中....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
のでありますから、容易に公平の看を与え得るのであります。
「就《つ》いては演習の
題目に佐佐木茂索氏の新著『春の外套《がいとう》』を出しますから、来週までに佐佐木....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
すが、私の信ずるところを述べさせていただきたいと存じます。日蓮聖人の教義は本門の
題目、本門の本尊、本門の戒壇の三つであります。
題目は真っ先に現わされ、本尊は佐渡....
「春昼」より 著者:泉鏡花
方が横着で、嫁をいじめる口叱言を、お念仏で句読を切ったり、膚脱で鰻の串を横銜えで
題目を唱えたり、……昔からもそういうのもなかったんじゃないが、まだまだ胡散ながら....
「白い下地」より 著者:泉鏡花
色といえば、恋とか、色情とかいう方面に就いての
題目ではあろうが、僕は大に埒外に走って一番これを色彩という側に取ろう、そのかわり....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
ったり伏せて、 「さて、飲もう。手酌でよし。ここで舞なぞは願い下げじゃ。せめてお
題目の太鼓にさっしゃい。ふあはははは、」となぜか皺枯れた高笑い、この時ばかり天井....
「縁結び」より 著者:泉鏡花
って墓参に来たが、その白張の切籠は、ここへ来て、仁右衛門|爺様に、アノ威張った髯
題目、それから、志す仏の戒名、進上から、供養の主、先祖代々の精霊と、一個一個に書....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
庖丁チョキチョキ、出放題な、生欠伸をして大歎息を発する。翌日の天気の噂をする、お
題目を唱える、小児を叱る、わッという。戸外では幼い声で、――蛍来い、山見て来い、....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
、いかにも敬意を表するかの如く、それに限りて、ゆっくり書くのであった。取扱わるる
題目は、悉く高尚純潔なものばかり、そして他人に示すよりも、私自身の指南車としてよ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
聞きに行ったので、時は一八一二年二月二十九日、三月十四日、四月八日および十日で、
題目は塩素、可燃性および金属、というのであった。これも叮嚀に筆記を取って。 そ....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
縁日 柳行李 橋ぞろえ
題目船 衣の雫 浅緑 記念ながら 縁日 一 先年|....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
)と云うのを聞いて、雲を漕ぐ櫂かと危む竹杖を宙に取って、真俯伏になって、思わずお
題目をとなえたと書いています。 旅行は、どうして、楽なものではなかったのです。....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
ゃ。 五助さん、お前の許にもそういうかかり合があるのなら、悪いことは謂わぬ、お
題目を唱えて進ぜなせえ。 つい話で遅くなった。やっとこさと、今日はもう箕の輪へ....